東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

小麦畑に手押し式機械で肥料を施す

2014年02月11日 | 麦,穀類,雑穀



 このところ天気があまりよくありません。東京に住んでいる家内に電話すると、だいぶ雪が積もっているため通路の雪かきなどが大変だそうです。私もよく東京で雪かきをしました。子供が小さい頃は、雪でかまくらを作って遊んだものでした。ところで、雪国では雪は日常のことですので驚くことはないのでしょうが、東京は雪に対する備えが甘いのでしょうね。
 先日麦踏みをした麦畑に肥料をまきました。大規模な農園ではないので、私は人力の農機具を使って肥料をまいています。今回使用したのは麦や陸稲の種まきもできる手押し式の機械です。エンジンなどの動力ではなく人が押して使いますので故障知らずです。また、ほど良い運動にもなりますので健康にも良いです。

       手押し機械の中に肥料を入れる         肥料を入れ終わると蓋を閉める
 

 この手押し式の機械は、もともとは田んぼに麦の種をまく機械です。麦粒と同じ大きさの肥料粒を入れて使えば肥料をまくこともできます。この人力機械を使っている人は、全国的にみても私ぐらいのものだと思います。そもそもこの人力機械は昭和20~30年代に使われたもので、今や博物館行きの代物です。でも、この手押し式の機械は私の身の丈に合っているので、末永く使おうと思っています。

                   手押し式の人力機械で、麦畑に肥料を散布


 この手押し式の機械はとても古いので、ときたま機嫌が悪くなります。今回も少しばかり故障しました。チェーンの部分に土が付着して動きが硬くなり、回転軸が外れてしまいました。しかし、構造が簡単な機械です。原因の土を取り除いて、元のように軸を取り付けました。
 最新型の機械は驚くほど効率が良いものです。しかし、一旦故障すると私のような素人では手に負えません。故障修理の費用も馬鹿になりません。このため、私は古い耕耘機を修理したり古いトラクターを修理しながら永く農園管理に使っています。修理をよくするためか人が聞きつけて、時々故障修理を依頼されることがあります。機械にしてもラジオにしても、直して喜んでもらえるとお金に変えがたい嬉しさがあります。

       軸が外れた手押し式機械           軸を元のように直した手押し式機械
 

 手押し式機械での肥料散布が終わると、肥料の散布状況を確認しました。すると、下図のように麦の株すぐそばにちゃんと肥料がまかれていました。手で押している時は、押す方向を間違えないように前を向いています。このため、いちいち散布状況を確認できません。3月末頃にもう一度肥料をまいて終わりです。そして、その頃に麦の株元に土寄せをする作業があります。今年も麦がたくさん収穫できるでしょうか。

                〇:麦の株元にきちんとまかれた肥料

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