今、田布施町のひかり観音(鏡のような岩)の古い伝承を検証しています。その過程で、平生町にも光る岩があるらしいとのことを聞きました。そこで、平生の大野北にあるこびとのおうちえんのOさんに案内していただき、それらしい岩などをいくつか訪ねました。
最初、おうちえんのすぐ上にある大きな岩を訪ねました。その岩の下に住む古老が、代々お供えをして祀っていたそうです。その岩に行ってみました。すると、西側面がスッパリ切り落としたように平になっていました。ただ、雨風による浸食が激しいため鏡のようではありませんでした。磨けば鏡面になると思いますが。
つい最近まで、地元の古老がお供えして祀っていた大岩
いくつか巡って、平生街に降りる道のそばに巨大な岩が露出していました。東面がやはりスッパリとした平面になっていました。ただし、周りは竹やぶで覆われているため現状では太陽の光を反射することはありません。大野付近の岩はほとんどが花崗岩のようです。花崗岩は、永い間の風雨による浸食により硬い石英が砂粒状に残ります。そのため、ざらざらしていました。ざらざらしていれば光を反射しません。ただし、割れた当時(数千年前?)は切り口がピカピカしていたと思われます。
最後に、大野北にある古道を訪ねました。そこは、お地蔵様(やや新しめ、お顔が削れてる?)が安置されている古い道でした。昔の人々はこれらの古道を往来していたのでしょう。昭和30年代まで、平生と伊保庄の人々はこれらの古道を通って往来がありました。実際、私の母親は平生からの古道を通って、実家のある伊保庄山近に通っていました。
こびとのおうちえんのOさん、いろいろ教えていただきありがとうございました。今後共よろしくお願い致します。
道沿いの大岩、東面が平 古道に安置されたお地蔵様