市販の藍染め液を購入すれば、容易に染めることができます。私は、かつて田布施で行われていた藍の栽培から藍染めまでを再現したいと思っています。残念ながら、郷土館には藍の種まき時期,紺屋の看板,田布施川での染物屋写真などの断片記録しかないのです。田布施町でどのようにして藍染めをしていたのかそのノウハウが消失しているのです。
藍の枯葉を腐らせた液 白い布を液に入れる 薄く藍色に染まる
夏に収穫して乾燥した藍の葉を冬にバケツで腐らせました。そして、春にその腐った液にアルカリ液と糠を入れました。そして、今回試しに藍染めをしてみました。薄く藍色に染まったのですが、藍染めに成功したとは言い難いです。10回以上繰り返せば濃い藍色に染まるとは思います。藍の葉を相当に入れないと濃く染まらないことが分かりました。藍液はアルカリ性が良いのだそうですが、そのPHを測定できないので困ります。糠が発酵すると液が酸性になるようで、アルカリ性を保つのが難しいようなのです。今、藍の畑では藍が大きく育っています。この夏も、去年と同様に葉を収穫して乾燥させようと思います。
うっすらとしか染まらなかった布、綿より絹がよく染まる