この大震災で、職場は計画停電などの対応で混乱しています。通勤,仕事内容の変更など対応が毎日のように変わって疲れる毎日です。今回、久しぶりの休みで畑に行って農作業をしました。少しは心身共に体が癒されたような気がしました。春の種まきの準備として、冬野菜の残りを片付けた後に畑を耕して夏キャベツなどの畝を新しく作りました。
秋に種まきしたチンゲンサイや高菜などの残野菜
最初に、残っている冬野菜を全て片付けました。この時期の冬野菜は、とう(花芽)が出始めています。とうが出始めると、葉や茎が硬くなり食べるには適しません。高菜や小松菜など少しは食べることができる野菜もありましたが、思い切ってぜんぶ抜き取りました。
片付け中のチンゲンサイ 片付け終わった冬野菜の畝
続いて、小型の耕耘機で綺麗に耕しました。耕した後に、レーキを使って春野菜や夏野菜の種まきをする畝を作りました。作業していると、ほのかに体が温かくなり汗が出てきます。時々休みながら作業しました。
冬野菜を片付けた跡を耕耘機で耕す
今年も夏キャベツを作りたいので、キャベツ用の畝も新たに作りました。レーキを使って耕したばかりの土を盛るようにして畝を作ります。そして、キャベツ用の黒マルチをその畝を覆うようにして被せました。そして、その黒マルチが風で飛ばないように両脇を土で抑えました。4月には夏キャベツの苗を植え付けようと思っています。
手前は夏キャベツ用に作った畝、黒マルチで被覆
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修理( 9/12) 修理(10/12) 修理(11/12) 修理(12/12)
前回、素人ながら中波受信のトラッキング調整をしました。次に最後の修理として短波受信のトラッキング調整をしました。トラッキング調整に入る前に、このラジオの正確な受信周波数を測ることにしました。測定の前に、シグナルジェネレータをマーカー調整してそのダイヤルを正確な目盛りにしました。その上でラジオの周波数を測定しました。測定の結果、中波受信周波数は530KHZ~1620KHZ。短波受信周波数は3.85MHZ~11.4MHZでした。
ラジオの受信周波数をSGを使って測定中
このラジオ裏蓋に書かれている値の中波535KHZ~1605KHZ,短波3.8MHZ~12MHZからそれほどずれていませんでしたので安心しました。特にバーアンテナが破損していたので、周波数が高い方にだいぶずれているのではないかと思いましたが、それほどでもないので良かったです。受信周波数の測定後、短波のトラッキング調整をしました。測定の上で困ったのは、中波に比べて浮遊容量に敏感なことです。トリマーを通常のドライバを触るだけで発信周波数が変わるので調整がなかなか難しいことです。短波の発信コイルはシールドしてないため、通常のドライバーを近づけるだけで周波数が大幅に変わります。
短波局部発信用のトリマー調整 短波受信同調コイルの調整
トラッキング調整用のドライバーは高校生の頃に持っていまた。しかし、社会人になってから40年近くラジオを製作したり修理することから離れていたので、その工具がどこにあるかすっかり分からくなってしまいました(捨てられた?)。今後秋葉原に行く機会があれば購入しようと思います。 修理に何ヶ月もかかるかなと思ったラジオでしたが1ヶ月程度で修理できました。高校生の頃を思い出しながらとても勉強になりました。今回の経験は、今後のラジオ製作や修理などに役に立つと思います。トラッキングについてはまだ不十分だと思っているので、技術がより向上してから再度調整しようと思います。今後の課題です。
ラジオ放送が正常に受信できるようになったラジオ(日立製 WH-901)
夏、子供達が滑り降りて遊んでいた山際の小川に行ってみました。すると、山から湧いた水がさらさらと音を立てて流れていました。まだ、寒いのでカニやカエルの姿は見えませんでしたが、水の中にはもう藻が生えていました。綺麗な水の流れを見ていると気持ちが穏やかになります。
山から湧いた水がさらさらと音を立てて流れ落ちている山際の小川
家の庭に芝生を植えることにしました。庭はこれまで雑草が生い茂っていたため、一発奮起してこれからは芝生で覆ってみようと思いました。芝生は、一束399円と安いので、DIY店で購入してバイクに乗せて持って帰りました。買ってきた芝生をそのまま植えてもよいのですが、今回は押し切りで四等分してから植えました。
購入した芝生一束と、切断に使用した押し切り
芝生は春になって芽を出しますが、順調に育つと周りの土に進出します。二年程度すると、植えた境が分からないほどに広がります。四等分した芝生は互いに3cm程度離して植えました。
押し切りで四等分 約3cm間隔で植える
芝生に関しては全くの素人なのでよくは知りませんが、レンガを庭に敷き詰めるようにして植えていきました。庭の隅に隙間なくびっしりと植えました。植えた後は足で強く踏み鳴らすようにして土に押し付けました。そして、芝生と芝生の隙間には土を盛るようにしました。芝生の上にも土を薄くかけました。
庭の隅に敷き詰めた芝生、植えた後に土を薄くかける
芝生は乾燥すると簡単に枯れてしまいます。このため、芝生を植えた後に水をかけておきました。一週間に一度は散水しておけば、4月頃になるとうっすらと芝生の芽が出ると思います。そして、夏になれば盛んに芝生が広がります。どんな緑が庭に広がるかとても楽しみです。
芝生が乾燥しないように最後に水やり
前回に引き続いてニンニク畑の除草をしました。このところの雨や陽気で雑草は勢いづいています。前回までの除草で十分かと思っていたところ、まだ不十分のようです。このところ仕事が忙しいので、ストレス解消の意味でのんびり除草をしてみました。
同じところを、前回分と合わせて二回目の耕耘除草
鈴木牧場に保管している小型耕耘機をコロコロと転がしてニンニク畑までやってきました。そして、移動用車輪を外して抵抗棒を取り付けました。ガソリンを補充して始動ロープを引っ張りました。プラグを新調するなどメンテナンスをしたおかげで、チョークなし一発でエンジンがかかりました。
広いニンニク畑をたった一人でのんびりと除草
雑草は一度は除草したはずなのですが、このところの雨と春の陽気で回復していました。根が深く土に降ろしているため、すこしぐらいの除草では枯れないようです。あと何度か除草しないと除草効果が目に見えないようです。耕耘機のロータリーに雑草と土を絡ませるようにしながら耕耘機を動かしました。
土の雑草を天地返し 除草が終わった畝
かれこれ3時間以上耕耘機を動かしたでしょうか。この陽気の中では汗ばみます。半ソデでの作業が涼しくて丁度良いくらいです。途中一度、畑の脇で昼食兼休憩を取りました。全ての畝の除草が終了すると、再び耕耘機に移動車輪を取り付けました。そして、鈴木牧場に耕耘機を保管するため向かいました。小春日和の、ほど良い運動でした。
全ての畝を耕耘除草、今後も時々除草要
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修理(5/5)
去年の秋に、ラジオ修理のための治工具がないために修理を諦めていた松下製トランジスタラジオがありました。その後、シグナルトレーサーやシグナルインジェクターを自作したり、故障した安物シグナルジェネレータを手に入れて修理したりしました。さらに、オシロスコープ代わりのDVM兼用ペン型オシスコープを押入れから見けたりしました。ようやく修理の環境が整ったので修理を再開することにしました。
修理再開の松下製ラジオ(T-46)と自作のシグナルインジェクター・トレーサー
まずは、トランジスタラジオの裏蓋を外して内部の基板を取り出しました。前回の調査で、音量が少ない場所は検波段以降であると推定していました。シグナルトレーサーとシグナルインジェクターを使って検波段からスピーカーに向かって調べていきました。逆に、スピーカーから検波段に向かっても調べてみることにしました。
調査のため取り出したトランジスタラジオの基板
最初にシグナルトレーサーで検波段最後にあるボリュームを調べてみました。すると、ボリュームの可変に従って音量が変化します。検波段の故障ではないことが分かります。次に、低周波増幅初段にシグナルインジェクターで信号を入れてみましたが音が出ません。次に低周波増幅次段に信号を入れると大きな音が出ました。これによって、低周波増幅初段に故障があることが推定できます。
ボリュームにトレーサー端子を当てる 低周波増幅初段の基板部分
低周波増幅初段をさらに詳細に調べると、初段入力側コンデンサが容量抜けしているようです。このコンデンサと並列に正常なコンデンサを当てると音が大きくなります。次回このコンデンサ(0.5μF)を取り替えてみようと思います。さらに、この周辺のコンデンサ類を調査してみようと思います。
丸内は容量抜けの可能性がある電解コンデンサ
先日、干上がる寸前の田んぼからカエルの卵塊を救出しました。その卵塊がどうなったか、水が満ちている冬水田んぼに久しぶりに行ってみました。すると、卵塊を置いた箇所には杉の葉が浸してありました。カエルの幼生は水鳥などに食べられやすいので、食べられないように隠れ家として杉の葉を置いたようです。その杉の葉の近くには黒くて小さなカエルの幼生がたくさんいました。無事に卵から孵ったようで安心しました。
藻に隠れるように、卵から孵ったカエルの幼生
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中波用局部発信コイルがショートしていた故障を修理したので、今回は最終的な中波受信のトラッキング調製をして見ることにしました。高周波増幅段の付いたラジオのトラッキング調製は初めてなので、放送局が受信できる程度でよしとすることにしました。
局部発信用バリコンのトリマーで局部発信周波数を調製中
最初、局部発信周波数を調製してみました。最初発信コイルをドライバーで回してみましたがあまり変化はありませんでした。強く回してシールド内のフェライトを壊してしまっては困るので回しすぎるのは止めました。次に、同じく局部発信周波数を変えるバリコンのトリマーを回してみました。これはとても効きました。少し回すだけでラジオの感度が変わります。
バリコンのトリマーを回して調整 同調コイルを回して調整
続いて、高周波増幅段の次段の同調コイルを回したり、そのバリコンのトリマーを回してみました。局部発信周波数調整ほどには効きませんでした。どうも、バーアンテナが割れているため調整の効きが悪いかなあとなど思いました。
受信周波数を変えてトラッキング再調整
同じ受信周波数での調整が終わると、受信周波数を変えて同じような調整をしました。調整の順番は、局部発信>高周波増幅段>混合段です。中間周波数増幅段は後にしました。
混合段の調整 中間周波数増幅初段の調整
トラッキング調整には適切な順序があると思います。しかし、ラジオ修理の専門家ではないので定石をよく知りません。昔、真空管ラジオなどのトラッキング調整をした記憶を頼りに調整しました。それでも、受信周波数をいろいろ変えながら調整しているうちに、ラジオ放送がガンガン入るようになりました。音もうるさいほどに鳴るようになりました。ただし、バーアンテナ破損の影響か、高い周波数は受信状況ががやや悪いです。
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修理( 9/12) 修理(10/12) 修理(11/12) 修理(12/12)
前回の調査では、中波の局部発信回路が故障であることが分かりました。その回路付近を徹底的に調査しました。一番考えられたのは局部発信コイルの断線です。発信コイルには細いエナメル線が使われていることが多く、コイルの先端部が緑青で断線していることがよくあります。特に発信コイルの端子に接続されたコイルの先端部分です。この部分は半田付けのペーストのために緑青になることがあります。昔のペーストは緑青が発生しやい酸性でしたので(今のペーストは中性)。
極細のひげ半田が接触してショートしていた箇所
局部発信コイルが断線している場合、コイルの道通をテスターで測ると抵抗が無限大になります。しかし、どの箇所を探しても全て抵抗はゼロでした。つまり、局部発信コイルが断線しているのではなくどこかでショートしていることを示します。そこで、どこでショートしているのかと目をこらして基板を探すと、局部発信コイルが極細のひげ半田でショートしているのを発見しました。
ダイヤル糸を再度かけ直す ダイヤル板の取り付け
ショートした半田を取り除くと、なんと中波を受信するではありませんか。この日立製トランジスタラジオが中波を受信できない故障の原因は、中波用局部発信コイルのショートでした。故障を直した後、ダイヤル糸を架け直しました。そして、ラジオを元のよう組み上げました。とにかく故障原因が分かってそれを修理できて良かったです。あとは、トラッキング調製をするだけです。このラジオの出荷当時(昭和30年代)はショートしていなかった極細ひげ半田付けが、修理か何かの拍子にショートしてしまったのでしょう。50年ほど前の製造不良か修理不良だったのではないかと思います。
バリコンを回すプーリーに、ダイヤル糸を架け直す
去年の3月にいただいた小型耕耘機、とても重宝しているのですが畑から畑などの移動に苦労しています。移動時に回るロータリー刃が舗装道路に当たって、ガチャコンガチャコンと音がしてひどい振動が出ます。ロータリー刃が磨り減ったり耕耘機本体が振動で傷むのではないかと常々心配していました。
購入した耕耘機用の移動車輪
今回、小型の耕耘機がスムーズに移動するための車輪を購入しました。メーカー品は、抵抗棒と移動車輪兼用で1万円以上します。抵抗棒をいったん外さなければなりませんが、安い3千円台のものを購入しました。
説明図を見ながら組み立て 最後に車輪止めのピンを刺す
添付の図を見ながら用意に組み立てることができました。この移動車輪を使うと下り坂はするすると楽に移動できます。しかし、ロータリーと直結していないので上り坂は手で押さなければならないのが唯一の欠点です。
抵抗棒と移動車輪の軸を取替え
移動する時は、ハンドルを手前に押さえるようにして耕耘機本体を持ち上げ、ローリー爪を地上から浮かせます。そして、ハンドルを押しながら地上と接している移動車輪だけで移動します。草地などの不整地よりも舗装道路の方が移動が楽です。
ハンドルを手前に押さえて本体を持ち上げ、ローリー爪を地上から浮かせる
移動車輪を取り付けたついでに、ロータリー爪の外側についている鉄製円盤の穴をふさぐ部品を取り付けました。穴をふさいでいないと土が入ってしまいます。この黒い部品は農機具店に注文しておいたものです。そして、錆びたピンも新しいものに交換しておきました。
円盤の穴をふさぐ部品を取り付け 錆びたピンも新しいものに交換
移動車輪を取り付けた上に注文していた部品を取り付けた後、この小型耕耘機を保管するために鈴木牧場に移動しました。移動中の道路は全て舗装されているため、コロコロと転がすように簡単に移動することができました。今後は、この小型耕耘機の移動に悩まされることは無いでしょう。
舗装道路をコロコロと転がすように小型耕耘機を移動
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高周波関連基板の配線などの調査が終わり、どの部品が故障しているのか調査を始めます。中波の局部発信回路周辺が故障しているのではないか思われます。今回は、故障の範囲を狭める調査をしました。特に、下図の中波用局部発信コイル付近の部品が怪しいと思っています。
白い丸内は、中波用局部発信コイル
まず、正常に受信できる短波用局部発信を調べました。これだけ高い周波数を確認するためにはオシロスコープが必要です。しかし、ちゃんとしたオシロスコープは田舎(山口県)に置いてあるので使えません。手持ちのペン型簡易オシロスコープの波形で、短波用に局部発信していることを確認しました。
短波受信用の局部発信を確認中
次に短波放送波を直接に簡易ペン型オシロスコープで見ると、ちゅんとAM変調されています。短波受信には特に問題はありません。そこでラジオの短波/中波切り替えスイッチを中波に切り替えると状態は一変します。中波用の局部発信が確認できません。局部発信していないことが分かりました。これで中波の局部発信が故障していることが確認できました。これでは、全く中波が受信できません。
AM変調された短波受信波 発信していない中波用局部発信部
続いて、中間周波数を簡易ペン型オシロスコープで確認しました。すると、短波放送ではちゃんと混合,検波,455KHZ変換されていました。しかし、局部発信していない中波では当然変換されていませんでした。どうも、中波用の局部発信コイルが不良のようです。おそらく、局部発信コイルが断線でもしているのではないかと思います。今後は中波用局部発信コイルをはじめ部品を基板から抜いて一つ一つ調査します。
変換された455KHZの中間周波
二回目のニンニク畑除草をしました。快晴の中で、前回除草した畝の隣畝をのんびりと小型耕耘機で除草しました。除草する畝幅はとても狭いので、除草する前に耕耘機のロータリーの一番外側を外します。それでも狭いところはぎりぎりの幅でした。
一番外側の丸い円盤を外す 除草中の畝、雑草を返す
まだまだ寒い季節ですが、雑草は思いのほか伸びていました。途中雨や雪が降るなどして水分が土にいきわたったのか、見た目にも雑草は元気いっぱいです。これからしばらくは定期的な除草が欠かせません。
前回除草した畝の隣畝を小型耕耘機で除草中
もう少し早い段階(1月)で除草していれば、これほど雑草に勢いはなかったと思います。一方、3月下旬に入ってからでは雑草が伸びすぎて耕耘機による除草は困難だったと思います。伸びた雑草がロータリーに絡み付いてしまって除草どころではありません。今の時期が、除草の最後の適期だと思います。
心地よい天気の下で、のんびりと小型耕耘機を動かす
このニンニク畑は土が乾いているとさらさらします。しかし、雨後のような水気が多い時は、耕すと粘土のように粘ります。このため、私は晴天が三日続いたうちの三日目で耕すことに決めています。一日や二日目に土を耕すと粘土のようになり、それが乾くと石のように固まるからです。
両脇は先日耕耘除草の畝 耕耘除草する畝が筋模様に
これからの季節、晴天や雨が3~4日ごとに次々にやって来ます。そして、だんだん気温が上がります。人にとって快適な春を迎えますが、雑草にとっても快適な季節になります。これから、種蒔きの楽しみと共にますます草取りが欠かせない季節の到来です。
前回除草した畝と今回除草した畝が交互のニンニク畑
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修理( 9/12) 修理(10/12) 修理(11/12) 修理(12/12)
前回はラジオ基板の汚れをアルコールで拭いて綺麗にしました。配線などが見えやすくなった基板を調べながら、主に高周波増幅段や局部発信部の回路図を再現する作業に入りました。これらの調査はとても目が疲れるので、一日3時間程度が限度です。
回路図再現のために調査した高周波増幅段や局部発信部
以前と同じように、デジカメで基板や配線の写真を記録として撮影しました。そして、基板をクモの巣のように這い回っている線をノートに書き写しました。高周波段は寄生発信などを起こしやすい箇所なので、配線を余り動かさないように調べました。この複雑な配線を見ていると、当時の基板パターン技術などが分かります。特に設計初期に起こる製品不良には泣かされたのではないでしょうか。
昭和50年初期、私はテレビ製造に関わる仕事をしていました。この当時、新製品テレビの初期不良に泣いたものでした。毎日のようにテレビに応急処置をして出荷しました。設計部門,生産技術部門,製造部門などが総力あげて製品を作っていました。
ノートにを写し取った高周波増幅部や局部発信部の配線
このところゲルマニウムトランジスタを工作用に使ったり、修理用として使うことが多くなると思われるため、将来を見越して今のうちに多めに購入することにしました。低周波用のものは学生時代にいろいろなジャンク基板から外したストックがあります。しかし、高周波用のものは多く持っていません。これから昔のトランジスタラジオを修理するときに高周波用のものをストックしておくと安心で便利かなと思いますので。それに、10年もしないうちに在庫がなくなり購入できなくなるような気がしますので。
購入した高周波用ゲルマニウムトランジスタ(2SA101,2SA102,2SA353)
今回多めに購入したのは中波~短波用高周波用ゲルマニウムトランジスタ(2SA101,2SA102,2SA353)です。これらは高周波増幅,発信,混合など中波~短波で万能的に使えるゲルマニウムトランジスタです。シリコン製トランジスタの方が性能的に優れていますが、私はゲルマニウム製トランジスタの方がなんとなく好きです。熱に弱いなど昔散々苦労したからでもあり、昔のトランジスタによく使われるなど一種レトロで歴史的なトランジスタだからです。
ストック中の低周波用トランジスタ ストック中の小電力増幅用トランジスタ
ゲルマニウムトランジスタに加えて、自作コイルを作るためのボビン,シールドケース類一式も購入しておきました。短波ラジオではコイルの巻数が少なく自作が容易だからです。今後、短波ラジオの修理や製作用に使いたいと思います。
自作用コイルに使うボビンやシールドケース一式
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修理( 9/12) 修理(10/12) 修理(11/12) 修理(12/12)
前回、ラジオのダイヤル糸を取り外しました。これでチューニングダイヤル板にさえぎられて見えなかった基板の裏が見えるようになりました。その高周波増幅部や局部発信回路部を見るととても汚れていました。これでは、どのように部品が配線されているのかよく見えません。
汚れてよく見えない、基板の高周波増幅部や局部発信回路部
汚れている原因は、このラジオを作った当時または修理した時の半田付けのヤニがそのまま残っているためです。特に局部発信部はひどい汚れでした。それに、半田付けがあまり綺麗ではありません。このラジオが製造されたと思われる昭和30代は、女工さん達一人一人が半田ごてを持って半田付けしていました。いわば手作りのラジオです。女工さんたちの技量が反映されていると思います。
汚れているため、どう部品が配置されているのか分かりづらい局部発信部
私が、電機メーカーに就職した昭和50年(1975)頃にテレビ製造工場に実習に行きました。その工場には、夜間高校に通っている若い女工さん達がたくさん働いていました。彼女達は、昼間は流れ作業でテレビ基板に半田付けしてしたりネジ締め作業などをして働き、夕方になるといっせいにセーラー服に着替えて通学用のバスで夜間高校に通学していました。彼女達は、岐阜の加子母村,蛭川村または恵那などの山奥から中学卒業後に単身で寮に入り、昼間は働いて夜は勉学に励む17歳前後の娘達でした。たまたま夜間高校で先生とお話をする機会があった時、セーラー服で通学して来た彼女達が不思議そうに私を見ていたのを昨日のことのように覚えています。
100m近いベルトコンベアの両側に女工さん達数十人が並んで、次々に流れてくるテレビ基板を器用に半田付けやネジ締めをしていました。作り終わった基板などは天井のリフトにぶら下がって流れていました。その広大なテレビ製造工場は、半田付けの臭い,エアーネジ締めの音,テレビ基板や部品などを運ぶリフトやベルトコンベアーの音,女工さん達の声などで活気が満ちあふれていました。
汚れた基板を、アルコールを浸した綿棒で拭いて綺麗に
ところで、汚れた基板はアルコールを付けた綿棒で拭くと綺麗になりました。このラジオのように汚れた基板や半田は人の手が入っていることを示します。昭和30年代、どんな女工さん達がこのラジオを製造していたのか想像してみました。この古いラジオは、日本が高度成長していた良き時代の足跡ではないかと思います。
アルコールで拭いて、綺麗になった局部発信部