この日立製トランジスタラジオWH-901の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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前回、素人ながら中波受信のトラッキング調整をしました。次に最後の修理として短波受信のトラッキング調整をしました。トラッキング調整に入る前に、このラジオの正確な受信周波数を測ることにしました。測定の前に、シグナルジェネレータをマーカー調整してそのダイヤルを正確な目盛りにしました。その上でラジオの周波数を測定しました。測定の結果、中波受信周波数は530KHZ~1620KHZ。短波受信周波数は3.85MHZ~11.4MHZでした。
ラジオの受信周波数をSGを使って測定中
このラジオ裏蓋に書かれている値の中波535KHZ~1605KHZ,短波3.8MHZ~12MHZからそれほどずれていませんでしたので安心しました。特にバーアンテナが破損していたので、周波数が高い方にだいぶずれているのではないかと思いましたが、それほどでもないので良かったです。受信周波数の測定後、短波のトラッキング調整をしました。測定の上で困ったのは、中波に比べて浮遊容量に敏感なことです。トリマーを通常のドライバを触るだけで発信周波数が変わるので調整がなかなか難しいことです。短波の発信コイルはシールドしてないため、通常のドライバーを近づけるだけで周波数が大幅に変わります。
短波局部発信用のトリマー調整 短波受信同調コイルの調整
トラッキング調整用のドライバーは高校生の頃に持っていまた。しかし、社会人になってから40年近くラジオを製作したり修理することから離れていたので、その工具がどこにあるかすっかり分からくなってしまいました(捨てられた?)。今後秋葉原に行く機会があれば購入しようと思います。 修理に何ヶ月もかかるかなと思ったラジオでしたが1ヶ月程度で修理できました。高校生の頃を思い出しながらとても勉強になりました。今回の経験は、今後のラジオ製作や修理などに役に立つと思います。トラッキングについてはまだ不十分だと思っているので、技術がより向上してから再度調整しようと思います。今後の課題です。
ラジオ放送が正常に受信できるようになったラジオ(日立製 WH-901)