すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

様々な幸せの形

2013年07月01日 | 雑記帳
 柳家喬太郎とその師匠であるさん喬との親子会があった。喬太郎ワールドはもはや語るまでもないが、今回は久々に聴いたさん喬の持つ雰囲気に酔いしれた。空気感をつくるとでも言えばいいだろうか。語りや仕草によって周囲何メートルかが支配されている印象だ。オーラは初めからあるのではなく、動的に放たれる。

 
 週末に9時半という遅い時間帯に入った居酒屋。カウンターで店主と語らった。料理のことなど話し込むうちに「客には酔っ払ってほしくない」という。日本酒揃えが評判の県内きっての名店であればこその本音だ。「味わう」「楽しむ」が最優先される場にしたいという店主の矜持だろうか。気分のいい夜だった。


 ボーナスが出たからといって特別なモノをすぐ買うことはなくなった。個人的感覚では消費が伸びない一因は、やはり給与や賞与の振込にあると思う。「ボーナスの懐に手を当ててみる(今橋真理子)」という句は遠い感覚だ。時代が違うことは百も承知で断言してみる。その懐の温かさは幸せの一つの形だった。


 2013年も半分が終わった。そう言えば正月は京都だったなあ。年度替わりには大きな変化がなかった期間であったが、どうも慌ただしく過ぎた気がする。寒いままに春が過ぎ、爽やかさを満喫できないうちに暑い季節に入ったからかもしれない。多くの人が語るが、季節の変化が大胆過ぎて、趣がなくなっている。


 資料印刷後に丁合をしている時に、あるページを2枚重ねて綴じたことに最後になって気づく。そんなに多い部数ではないので1部ずつめくってもいいが、厚さに変化がでるのではないかと思い、指先で確かめてみる。厚くないコピー用紙の8枚と9枚の差を見分けられるか。これが意外にできるもので、少し嬉しい。