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陸上競技大会小景

2015年06月08日 | 雑記帳
 日曜日に陸上競技大会があり、応援に出かけた。先月は町だったが今回は郡市なので範囲が広い。レベルもいくらか上がるが、単純にそう言えない面もあるのは、スポ少活動との兼ね合いだ。有望であっても出場しない子は本校にも、他校にも少なからずいる。少子化、多様化、偏在化の一つの典型と言えるだろう。


 練習量はどこの学校でも少なくなっている。教えたくとも様々な制限が多い。いい例をリレーのスタート前に見た。もともと種目を兼ねられないので少ない参加チームだが、氏名をコールされても挙手、礼が出来ない学校がほとんどだった。うちの学校はその点きちんとやれていた。続けて参加している強みと思う。


 以前勤めていた学校の子どもたちを見るのも、一つの楽しみだ。背も伸び、表情も大人びて、気軽に声をかけることをためらわれる子もいるが、個人競技ゆえにじっくり観察できる。走る姿を見て、ああこの子は全然駄目だったのに、よくここまで頑張れるように…。そういう成長の一断面を見られることは嬉しい。


 成績掲示板の辺りにいたら、後ろから「ヌマザワさん」と声をかけられる。振り向くと、前任校の今は六年生になっているHくんという男児。一瞬、ほおおっと思った。「先生」でも「〇〇先生」でもなく、直接名前とは…。それだけコミュニケーション能力が高いのだろうか。良くも悪くもこれほどの小学生は珍しい。


 珍しいといえば、こちらは見知らぬ小学生のこと。隣の野球場近くを歩いていたら、足下にボールがころころ…。キャッチし追いかけてきた子に手渡したが、何の反応もない。すぐさまそのボールを友達?にぶつけ始めた。しばし唖然。ユニフォームは来ているが、競技そっちのけの遊戯三昧。昔はこんな子が多くいた。