【2015読了】54冊目 ★★
『勉強について、私たちの考え方と方法』(小山政彦・羽生善治 PHP研究所)
言うまでもなく一方は天才棋士。もう片方の人は船井総研の社長であり、出版社の宣伝によれば天才コンサルタントらしい。
天才同士が「勉強」について語ることが、凡人の自分に何か役立つだろうかとは思いながら、その雰囲気にでも触れれば少しは頭がよくなるような…。
と、そんな考えに冷や水をかけられたのが、次のところである。
机の整理がきちんとできることから始めれば…(中略)…実は一番脳を鍛えられるんじゃないかなと。その結果として、集中力や根気や達成力や追求心を強めることもできるんじゃないかなと思う。(小山)
空きスペースをどんどん作っていかないと、新しいものが入ってこないので。そういう意味での整理整頓はすごく大事ですよね。(羽生)
何度も書いているように、整理整頓は自分の鬼門であり、すでに落伍者宣言をしている。
しかしそのことが、勉強効率を下げていることは思っていてもこうずばりと宣言されると、結構つらいものだ。
ひたすらに詰め込んだり、重ね合わせてみたりしても、結果何も引き出せないような頭になってしまったか、ああ…と落伍者は嘆く。
ただ、面白いことに、いくら机の上が山積みでも、本当に自分にとって大事なモノのありかは結構覚えたりしていて、早く出せたりする。
この原理でいうと、あれやこれやと詰め込んでも、それが真に大切ならば浮かびあがってくる、とこう信じて今回の読書からも、その候補作をメモしておこう。
将棋の対局へ臨むメンタルなことから、闘争心と結果について話しながら、数学の話題に移り、小山がこんなふうにまとめ、羽生が返した言葉が深い。
美しい秩序がないといけない気がする。数学も将棋も、苦労して一つ一つ計算して答えを見つけた時が美しいのです。(小山)
ある意味何の役にも立たないことなのに、何百年もかけて考えているという点が美しいっていう(笑)。その中にあるものに価値があるのですね。(羽生)
美しさの存在をどこに見つけられるか…うーん、この混沌とした机上にも美しさは潜んでいるかもしれない。
詭弁だな。
『勉強について、私たちの考え方と方法』(小山政彦・羽生善治 PHP研究所)
言うまでもなく一方は天才棋士。もう片方の人は船井総研の社長であり、出版社の宣伝によれば天才コンサルタントらしい。
天才同士が「勉強」について語ることが、凡人の自分に何か役立つだろうかとは思いながら、その雰囲気にでも触れれば少しは頭がよくなるような…。
と、そんな考えに冷や水をかけられたのが、次のところである。
机の整理がきちんとできることから始めれば…(中略)…実は一番脳を鍛えられるんじゃないかなと。その結果として、集中力や根気や達成力や追求心を強めることもできるんじゃないかなと思う。(小山)
空きスペースをどんどん作っていかないと、新しいものが入ってこないので。そういう意味での整理整頓はすごく大事ですよね。(羽生)
何度も書いているように、整理整頓は自分の鬼門であり、すでに落伍者宣言をしている。
しかしそのことが、勉強効率を下げていることは思っていてもこうずばりと宣言されると、結構つらいものだ。
ひたすらに詰め込んだり、重ね合わせてみたりしても、結果何も引き出せないような頭になってしまったか、ああ…と落伍者は嘆く。
ただ、面白いことに、いくら机の上が山積みでも、本当に自分にとって大事なモノのありかは結構覚えたりしていて、早く出せたりする。
この原理でいうと、あれやこれやと詰め込んでも、それが真に大切ならば浮かびあがってくる、とこう信じて今回の読書からも、その候補作をメモしておこう。
将棋の対局へ臨むメンタルなことから、闘争心と結果について話しながら、数学の話題に移り、小山がこんなふうにまとめ、羽生が返した言葉が深い。
美しい秩序がないといけない気がする。数学も将棋も、苦労して一つ一つ計算して答えを見つけた時が美しいのです。(小山)
ある意味何の役にも立たないことなのに、何百年もかけて考えているという点が美しいっていう(笑)。その中にあるものに価値があるのですね。(羽生)
美しさの存在をどこに見つけられるか…うーん、この混沌とした机上にも美しさは潜んでいるかもしれない。
詭弁だな。