すぷりんぐぶろぐ

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堂々とブレていい

2016年10月21日 | 読書
Volume25

 「テレビでは政治家で『ブレる』人はだめだとよく言いますが、私たちの日常生活ではブレる人のほうが強いのです。堂々とブレるべきなのです。」 

 「~~すべきだ」「~~すべきでない」という決めつける言い方の多用にみられる考え方は「べき思考」と称される。
 それが強くなり思い込みが過ぎると、当然ながらいい精神状態とは言えなくなると和田秀樹氏は指摘し、上のように語っている。
 (この文章自体も「べき」になっているのは皮肉か。「ブレていい」が良いと思う)



 曖昧なことばかり言いやがって!なんだっ玉虫色かよ!…そういう批判がよくされ、まあたいていそれは的を射ている。
 しかしその考え方は、変わらないこと、揺らがないことが最高価値であるような判断がされている。

 もちろん、政治家のようなリーダーの言辞がころころと変わっていくようでは困る。
 しかし、庶民は変わってもいい。
 その都度考えて、ベターな方を選択していくことが生きる知恵でもある。

 結局、どの段階で「ブレる」か、なのである。

 一番優先する、自分にとっての最高価値さえ間違えずにしっかり抱えていれば、他人にはブレて見えても一向に構わない。

 むしろ、選択の幅を拡げて柔軟に行動していると堂々としてればいい。