『検索バカ』(藤原智美 朝日新書)
この新書の冒頭は、著者の自省の一言から始まる。
◆私も「検索バカ」である
そう言わざるを得ない日常に生きている私たちを、しっかり見つめている。
結論は、ここにある。
◆大切なのは「検索」ではなくて「思索」なのです。
難しい時代を承知で、著者は「考える」ことの重要性を説き続ける。
そうだ、結局、あの池田晶子もそれしか言っていなかった。
自覚的になるためのポイントはいくつか挙げられるが、概観するために章名を並べてみよう。
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること
ここから何を思索するのか。
「時代に流されるな」…言うは易く行うは難し、である。
もっと「自己内対話」に時間と集中を注ぎ込み、言葉を自分に取り戻すことだ。
そのために、まず自分の頭で考える。
しかるのち、本当に必要だったり興味がわいたりしたら調べる。
そして、むやみに信じない。
そんな心がけを一つでも多く。
そうすれば、検索は「賢策」になる。
この新書の冒頭は、著者の自省の一言から始まる。
◆私も「検索バカ」である
そう言わざるを得ない日常に生きている私たちを、しっかり見つめている。
結論は、ここにある。
◆大切なのは「検索」ではなくて「思索」なのです。
難しい時代を承知で、著者は「考える」ことの重要性を説き続ける。
そうだ、結局、あの池田晶子もそれしか言っていなかった。
自覚的になるためのポイントはいくつか挙げられるが、概観するために章名を並べてみよう。
1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること
ここから何を思索するのか。
「時代に流されるな」…言うは易く行うは難し、である。
もっと「自己内対話」に時間と集中を注ぎ込み、言葉を自分に取り戻すことだ。
そのために、まず自分の頭で考える。
しかるのち、本当に必要だったり興味がわいたりしたら調べる。
そして、むやみに信じない。
そんな心がけを一つでも多く。
そうすれば、検索は「賢策」になる。