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手で舞い、足で踏むこと

2016年10月23日 | 雑記帳
 昨日の午後は、地元にできた「鎌鼬美術館」のセレモニーやイベントのビデオ撮影を頼まれて出向いた。明治期に建てられた旧地主の邸宅を利用したミュージアムである。開館セレモニーに続き、西馬音内盆踊り、記念講演が行われ、イベントの締めとして「儀礼舞踏(祝舞)」が行われた。久々に目にした表現だった。


 (鎌鼬にちなんで?このイタチが館長!ということでした)

 学生時代にわずかに見た記憶があり、また二十数年前に同じ地区の雪祭りでいわゆる「暗黒舞踏」を目にしたことがある。あの時は学校の児童と共に人形劇を演じた後、舞台横から呆然として観た記憶がある。今回とは趣きが全然異なるが、いずれにしても舞踏を見て楽しむ感性、もしくは知識が自分には欠けている。


 そもそも「舞踏」と「舞踊」はどう違うのか、わからない。検索すると様々な解釈や論がある。一般的には「舞踊の一種として舞踏がある」ような括りになっている。しかし外国の解釈は、ダンスとブトーに分かれるようで、演じる側は明確に区別しているのだろう。「踏む」を「ステップ」以上にとらえていることだ。


 今回は開館記念であり「地固め、田楽舞い」と題した祝いのための舞踏であった。その観点では「踏む動き」に込められる意味は大きい。開館趣旨の一つに「舞踏を知り、舞踏で交流を行う」が挙げられていた。それ自体はユニークで個性的だと思う。またそれゆえハードルは高い気もするが、文化振興は応援したい。