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「四つの目」を使いこなす

2016年10月11日 | 雑記帳
 連休中に放映された「NHKアーカイブス」は見応えがあった。ゲストの落語家春風亭昇太がお気に入りだったとして挙げた番組、一つは「つかこうへいのかけおち」という銀河ドラマ、そしてもう一つは科学番組「四つの目」。草下英明というキャスターが出てきて、ああこの人懐かしいなあと思わず叫んでしまった。


 「四つの目」とは、当時(60年代後半)の映像技術等を駆使した番組で、スタジオに子どもたちを呼び入れ、様々な事象をクイズ形式で予想させながら、映像を使って解説していく内容だった。科学には疎い自分だったが見続けていたのだと思う。四つの目とは、「肉眼」「時間の目」「拡大の目」「透視の目」だった。



 今思うと、この四つの目つまり観点は多くのことに共通するなあと、感心してしまった。「時間の目」とはつまり、スローモーションや早送りのことだ。事象を時系列で分析する、または俯瞰する。「拡大の目」とは部分を大きくすることで、空間的な点を緻密にみることだ。この二つで見える事についての照査ができる。



 「透視の目」とは科学的な技法と同時に、思考や想像という観点に結びつく。どういう仕組みか、何が原因か等を明らかにする。そして本当に大事なのは「肉眼」か。しっかりと事象を見つめることが出発点なのは違いない。きっと一流と呼ばれる方々は、その四つ「肉眼」「時間」「拡大」「透視」を使いこなしている。