すぷりんぐぶろぐ

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「たかをくくる」楽しみ

2016年10月14日 | 雑記帳
 ビートたけしのCDアルバムを持っている。
 歌声が結構魅力的だなあと思って、ずいぶん前に買ったものだ。



 久しぶりにそれを取り出して流していたら、「たかをくくろうか」という曲があった。
 今まであまり意識はしなかったが、めったにない三拍子でメロディも心地よい。


 さて、何気なく耳にしている「たかをくくる」という慣用句、漢字で書くと「高を括る」となる。

 「高」とは、程度やゆきつくところを表している。
 「括る」は、まとめるが主だが、あらかじめはかる、予想するという意味も持っている。
 そこから、見くびるといったニュアンスになっているようだ。

 自分がはたして実際に使ったことがあるのかどうかは思い出せないが、そういった心持でいた場面は、何度となくあったろうなと思う。

 仕事を離れてみて、実際の生活上ではどうなのか。
 今まで体験、経験できなかったことに向かってみるとき、そういう感情、思考が湧くかもしれないし、なんとなく始めたり対したりして、その最中に感ずることができるのかもしれない。

 「たかを くくろうか」とぼかした言い回しは、先行きの出来事についての予想範囲を拡げていくことでもあるかもしれないと、ぼんやり思った。
 それは結構、楽しみなことでもある。


 件の歌の一番の詞は次の通り。

 雲のさけめから陽がさして
 小鳥たちが 空に散らばる
 きれいな歌が 聞きたいな
 世の中って こんなところだよ
 たかを くくろうか


 作詞は、なんと谷川俊太郎。
 作曲、編曲はこれまたなんと、坂本龍一。

 
 Youtubeにもありました。時間のある方はどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=Umn_3P87tkw