すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

「しねぁぶろぐ」と居直る

2016年10月27日 | 雑記帳
 「しねぁ」という方言がある。「しにゃ」という発音が近いと感じる人もいるだろう。これはいわゆる共通語にない表現である。『秋田のことば』によると「強い」と訳されているが、そう単純ではない。『秋田語の教科書』によると「歯で噛み切れないスジやイカなどの弾力」と記されていて、こちらの意味が当てはまる。



 最近、「しねぁ」ものは少なくなっているようだ。学校給食では時々「かみかみメニュー」として歯ごたえのある食品が出されたりした。しかし堅めということで、噛み切るのに難儀するわけではない。思いつくのはスルメだが、めったに口にしなくなった。また、昔は肉も「しねぁ」かったがずいぶん柔らかくなった。


 ぱっと思いつくのはホルモンか。もちろん化学物質ではなく、いわゆるホルモン焼きである。少し前は、ホルモン好きの女子をホルモンヌと呼んでいた。見た目はグロテスクな臓物でも栄養価は高く、美容効果があったからだろうか。その意味では「しねぁ」くとも噛んで口に入れることで、身になっていく典型だ。


 何故こんな与太話を書き散らしたかというと…。実はこのブログ投稿が3000という数に達した。開設して10年以上経つので、今月半ばにもうそろそろと思っていたが今日がその日となった。読書記録として始め、わずかな教育実践も組み入れてきた。結局身辺雑記が多くなったけれど、それも自分としては懐かしい。


 2年間ぐらい一日も休まず続けたこともある。いくら思いつくままにと言っても、多少の馬力が必要だったので、何かの足しになったかな。実は三月末で閉じようと決めていたが、思い切れぬままに今に至る。この状態、なんだか「しねぁ」と思いつき、書き始めてみた。もう「しねぁぶろぐ」と居直るしかないか。