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冬ど真ん中を思えば

2018年01月25日 | 雑記帳

(20180125 吹雪と窓と障子に陽射し)


 手元にある歳時記を見ていたら、今日1月25日は「日本最低気温の日」だという。富士山頂かと予想してしまうが、明治35年に北海道旭川市で記録されたマイナス41度となっている。今月は結構気温が低く、昨日から「数年に一度の寒波」と繰り返し報道されている。やはり今の時期が「冬ど真ん中」だと思わされる。


 降雪量も増え除雪をして疲れてくると、踏ん張るための支え言葉が欲しくなる。こんな禅語を見つけた。「風吹けども動ぜず天辺の月 雪圧(お)せども、挫(くだけ)難し礀底(かんてい)の松」…後半部はふさわしい。「谷底の松はいくら雪が積もっても折れることがない」と、何事にも動じない堅固な心と体をたとえている。


 つくづく昭和期の子どもたちは偉かったものだなあ。私が初めて受け持った子の中には、どんな豪雪の日でも6km近い道を徒歩で通学した女児もいる。その姿は中学校卒業まで変わらなかったはずだ。その年月の培った力とは、いったいどれほどのものだろう。そう考えると「冬の負荷」は、心の芯にある気がする。


 「冬ど真ん中」から、つい大相撲界を連想してしまった。立て続けに明らかにされる不祥事は、風雪が止まらず先行きが見えない路のようだ。今日出た報道では、前年からの例の「事件」が起きた内実も予想される。そしてこれは、ただ待っていれば春になるものではない。そう考える不届き者は、凍った路頭をさまよえ。