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頭を良くするたった一つのこと

2018年01月27日 | 読書

 放春花(boke)1

2018読了9
 『疲れない脳をつくる生活習慣』(石川善樹  プレジデント社)


 もうこの齢なら「疲れない」ではなく「ボケない」なのかもしれない。と思いつつ手にとったのは、著者を注目しているから。この若き予防医学研究者はビジネスマン向けの著書が多く、切り口がシャープで、実に明快な提案をする。この本のテーマは流行りの「マインドフルネス」。自分もやれそうだと思えてくる。


 当然、瞑想法も詳しく書いているが、肝心なのはその「新しい習慣を身につける」方法。次の三つが有効と記す。「①少しずつ始める ②いつもの習慣の『ついでに』に始める ③本来の目的以外の喜びを得る」。これは以前読んだ本にもあったけれど、実に汎用性の高い原則だと思う。何かを成し遂げるための鉄則か。


 その著者が、保護者や子どもたちから「どうやったら頭が良くなりますか」と尋ねられ、いろいろと調べた結果に「自信をもっていえるのは」と出した答えが実に端的なことであった。なんだと思いますか…「姿勢をよくしましょう」これは、科学的に実証された効果のある三つの教育法の共通点から導き出された。


 「姿勢→呼吸→集中力」をキーワードにその理由が述べられている。このように、一見単純ではあるが、そこに本質を見出せる要素が詰まっている一冊だった。読了後、自分が実際に変化させたのが、今、この状態である。それはPCのディスプレイの位置を高くし、キーボードを低くすること。実に明快、楽である。