(20180104 初ラーメン。野菜あんかけ風)
NHK大河ドラマ絡みで、定期的にやってくるような西郷ブーム。といってもメディア側が作りだしているだけだろうけど…。歴史的事実がどうであっても、日本人はやはり水戸黄門や赤穂浪士、幕末ヒーローが好きなんだよね。ただ西郷隆盛に関しては、普通に持つイメージ(銅像のような)だけではない気がする。
出版界も便乗本的なものが店頭に並ぶのだろう。新潮社でも『遺訓』という本が刊行されるので、そのPRとしていくつか書評が載っていた。その中で興味を惹いたのが、その題材となっている『西郷南洲遺訓』(岩波文庫)があって、その文庫をかつての大物政治家たちは携帯し、ボロボロになるまで読んでいたことだ。
村山富市、武村正義、そして佐藤栄作は13冊読み潰したと記されている。主義主張や政治的立場の違いはあれ、このように愛されたのは何故か。おそらくはそこにある「志」の強さ。それは「私を顧みることなく、天下を憂い、正義を貫き…、上が間違えたらそれを糺す」姿勢といったら、あまりに物語的だろうか。
秋田魁新報紙が元日のコラムで、男鹿のなまはげ面が「西郷隆盛の泰然自若とした風貌をイメージした」という創作者の話を紹介していたのが面白かった。言われてみれば、あの面にはその味わいがあるか…。地元の「ナグ子」に迫るより「ワリィ子はイネガア」と永田町界隈で一発かましてほしいと思うのは私だけ?