すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

立った場所は同じでも…

2018年11月17日 | 雑記帳
 松島を訪れた。3年半ぶりになる。退職前には10年以上毎年、仙台・松島方面の修学旅行引率だった(ただし2011年は松島地域だけ除いた)。そう思うと、どこか新鮮な気持ちで眺めることができた。もちろん風景は目に残っているが、いつも子供の姿と共にあったということだ。


 連れと一緒に歩いていて「そこっ、はみ出さないで歩け」「早く横断して!」とか、いつも言っていたなと笑い合った。平日にも関わらず観光客が目立ち、賑わっていた。一層整備が進み、特に瑞巌寺は覚悟していたとはいえ参道樹木が伐採され姿を変えていて、少し寂しさを感じた。



 お目当ては瑞巌寺横の円通院の紅葉である。盛んに宣伝しているのはライトアップだが、人混みは苦手だし…昼下がりの時間帯をねらった。京都を訪れた時、紅葉は落葉も含めて観るものだと知ったが、ここもまさしくその通りで、コンパクトながら風情の感じる景色が拡がっていた。


 海岸ではなく高台にあるホテルに泊まる。何度足を運んでも縁のない場所だったので、違う方向からの見晴らしがまた良かった。仙石線と東北本線の二つのレールが見下ろせ、時々短い汽笛を鳴らして通過するのも趣があった。翌朝の天気も恵まれ、まさに黎明の松島を堪能できた。



 予定にはなかったが、隣の塩釜市へ。魚市場を目指した。ここは一度も訪れたことがない。随分と広く見応えがあった。そう言えば…と思い出した。自分が6年生の旅行コースに塩釜の魚市場があったこと。朝早く出かけた記憶…建物は違うがこの場所なのか…、なんと半世紀前か。