すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

ウケる空気をつかむ

2019年05月17日 | 読書
 町内の小学校にお邪魔して読み聞かせをするポランティアを先月から始めた。といっても月に一度か二度のペース、まあちょうどいい。ただ子どもたちの前に立つのだから、当然それなりに準備は必要だ。テーマは何か、どんな題材を選ぶか、それに多少の脱線も…そんな考えで、久しぶりに子ども向け本を買った。


2019読了48
 『雑学 子どもにウケるたのしいクイズ』(坪内忠太 新講社)



 雑学といっても全てが「動物ネタ」である。子どもたちに聞かせる童話などには、動物が主人公になったり、主要人物になったりする場合が多いので、それと絡めることができるかなと考えた。もちろんフィクションと、クイズの基になる実際の知識とは違うのだが、導入で使ったりして興味づけできるかもしれない。


 自分自身がまったくの理科オンチなのでへええと思うことも少なくなかった。例えば、最近鳴き声が喧しくなってきたカエル。田んぼはアカガエルの仲間が多いというが、「ヒキガエルの寿命」は何年ぐらいかなど考えてみたこともなかった。約30年という長さに少しびっくり。その知識があると、見方も変わってくる。



2019読了49
 『読み聞かせ 子どもにウケる 落語小ばなし』(小佐田定雄 PHP)



 自分の持ちネタ(笑)の一つである「落語紙芝居」の前後に使えるかなという単純な発想だった。本物の落語ではいわゆるマクラと呼ばれ、この本に収録されているいくつかも聞いたことがある噺だ。それにしても活字にしてみると面白くもなんともないなあ、と改めて思ってしまう。これはシャレやジョークも同じだ。


 結局のところ、場の状況、設定、そして何より口調や間といった演じ方の部分が最も大きい。前掲書もそうなのだが「ウケる」ためには、空気を読みつかむことが最も大事になる。現役教師は日々そうした空間に居るわけで当然ながら上手い。限られた時間に相手をするとしたら、何を強みにするか吟味しなければ…。