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皐月独り視聴者委員会

2019年05月27日 | 雑記帳
 元同僚と一緒に飲んでいたら、少し離れた席から「やっぱり白い巨塔は、田宮二郎だよ」と声がする。岡田准一主演で連続ドラマ放送したからかと思った。翌日録画で一話、二話を観たが「財前五郎」のイメージは田宮、唐沢と続いてきたので、やはり個性の出し方は難しい。しかし名作ゆえに比較する見応えはある。


 4月始まりの様々なドラマはあまり出来がよくないかもしれない。それでも刑事モノや医療モノはつい見がちだ。脚本はもちろんだが、俳優の演技によってずいぶん面白さが違う。それにしても最近にない失敗作は、一週遅れのTBS系「集団左遷」だ。あれでは多くの福山ファンを泣かせてしまう。意図は空振りだ。


 先々週になるがBSで放送した「レアめし」という番組は興味深かった。題名からわかるように特殊、特異な食を取り上げるわけだが、その回は「刑事施設」つまり刑務所等である。包丁の不使用や火を必ず通す調理法など、驚きつつ納得できた。俗にいう「臭い飯」の試食やその由縁等、NHKならではの企画だった。


 大相撲五月場所が終わり、心淋しい老人の一人(笑)である。個人的に朝乃山には入幕した当時期待をかけていて、最近やや萎んできたところだったので、今場所の変容は実に嬉しい。ただ平幕優勝が相応しかったかどうか、大相撲全体を考えれば首を傾げる。上位陣の不甲斐なさの方が目立ってしまったことは確かである。


 もう一つ大相撲の今場所は、千秋楽のあの人の来訪が見所となった。米国大統領の警備がいかなるものかを目にしただけでも貴重である。その煽りをくった人たちもかなり多いだろう。あの特別扱いを、画面に映し出された周囲の所作をどう見るか。情けない連想になるが、五輪開催の目的も透けて見えるようだった。