すぷりんぐぶろぐ

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たべびと、名物を喰らう

2019年05月16日 | 雑記帳
 新しい仕事に就いて二度目の県都秋田市への出張である。今回は会場が県庁それも県議会棟ということであった。午後からの開始なので、お昼まで市内に着いてどこかで昼食をとって…と予定していたが、待てよ確か県庁にも食堂があるはずと思い、そのまま県庁駐車場へ入れて庁舎内に入った。食堂は地下にあった。


 学校に勤めていた頃は本当に数えるくらいしか庁舎を訪れていないし、食堂利用など思いもつかなかった。結構な歴史があるこの建物の内部施設に、この後入る機会があるものやら…と思いつつ足を踏み入れた。お昼を過ぎた頃で、それなりに職員や来庁者で賑わっているようである。さて、何を頼もうかと見渡すと…。


 日替わり定食は麻婆豆腐かあ、これはちょっと…あっ角煮ラーメンもユニークだな、と決めようとした時「県庁名物」という掲示が目に入った。なっ、なんと「かつ丼カレー」。カツカレーでもなく、かつ丼ミニカレー付きでもなさそうだ。650円也。最近の自分にはハードに思えるが「県庁名物」は頼むしかあるまい。



 こんなビジュアルで、結構な量である。それにしても「名物」なのに周りを見渡しても誰も食べていないし、厨房への注文にもかつ丼カレーというオーダーは一度も聞こえない。つまりは昔の名物だろうなと悟る。おそらくはこの庁舎が出来たときに業者が入ったのだろうから、かなり歴史が長い。明らかに昭和の味である。


 このコラボとボリュームは、当時の若手の職員には流行っただろう。そう言えばTVでお馴染みの本町出身の某さんが、若い頃夜遅くまで県庁の明かりが灯っているのを見て、自分も頑張らねばと奮い立った記憶があると話したことがあった。その頃を象徴する一つか。良くも悪くも時代は流れたと思いつつ、完食!