ヨシタケシンスケの新刊が出た。
B6サイズの小さい版。発刊する「赤ちゃんとママ社」は初めて聞いた。
この題名だし、いつものように小さい子向けの…と思ったら…
【もしものせかい】(ヨシタケシンスケ 赤ちゃんとママ社)
この絵本は、私にはヨシタケの総決算的な作品のように思えた。
妄想を、「もしも」を、ずっと描いてきたわけを、ここで語っているように読んだ。
もしも
あれが うまくいってたら
もしも
あちらを えらんでいたら
もしも
あのひとが そばにいたら
もしもーー
と、誰しもが折あるごとに何度となく浮かべる思いから始まる。
そして、「もしものせかい」へと誘われるわけだが、今までのように具体物がいろいろと変化するパターンではなく、「もしものせかい」と「いつものせかい」の違いが語られ、考え方が示されているようだ。
どんなものでも どんなことでも
どんなひとでも どんなきもちも
きえて なくなったりしない
いつものせかいから
もしものせかいに
あるばしょが、いるばしょが
かわるだけなんだ
単なる妄想とは違う、人間観や価値観が表現されている。
自分の目の前から、具体的なモノが消えてなくなったとしても
頭の中に浮かべられれば、その存在はずっとあり得るのだ。
喜びも悲しみも、愛しさも憎しみも含まれるのだろう。
こんなふうに記される。
もうひとつのみらいとして
いつまでも きみといっしょにいる
「いつものせかい」と「もしものせかい」
二つを抱え、そしてどちらにも抱えられながら、ずっと生きていく。
B6サイズの小さい版。発刊する「赤ちゃんとママ社」は初めて聞いた。
この題名だし、いつものように小さい子向けの…と思ったら…
【もしものせかい】(ヨシタケシンスケ 赤ちゃんとママ社)
この絵本は、私にはヨシタケの総決算的な作品のように思えた。
妄想を、「もしも」を、ずっと描いてきたわけを、ここで語っているように読んだ。
もしも
あれが うまくいってたら
もしも
あちらを えらんでいたら
もしも
あのひとが そばにいたら
もしもーー
と、誰しもが折あるごとに何度となく浮かべる思いから始まる。
そして、「もしものせかい」へと誘われるわけだが、今までのように具体物がいろいろと変化するパターンではなく、「もしものせかい」と「いつものせかい」の違いが語られ、考え方が示されているようだ。
どんなものでも どんなことでも
どんなひとでも どんなきもちも
きえて なくなったりしない
いつものせかいから
もしものせかいに
あるばしょが、いるばしょが
かわるだけなんだ
単なる妄想とは違う、人間観や価値観が表現されている。
自分の目の前から、具体的なモノが消えてなくなったとしても
頭の中に浮かべられれば、その存在はずっとあり得るのだ。
喜びも悲しみも、愛しさも憎しみも含まれるのだろう。
こんなふうに記される。
もうひとつのみらいとして
いつまでも きみといっしょにいる
「いつものせかい」と「もしものせかい」
二つを抱え、そしてどちらにも抱えられながら、ずっと生きていく。