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水のとり方に頓着する

2020年02月12日 | 雑記帳
 先日読了した「世界のニュースを日本人は何も知らない」(谷本真由美)に、疲労回復の原理原則的な四つのなかの一つに「水を飲む」ことが挙げられていた。珍しいことではないが、その量、なんと一日あたり男性は3.7ℓ、女性2.7ℓだった。水分ということでなく「あくまで水」とある。ちょっと無理かなと思ったが…。


 図書館のリサイクル本のなかに『水を飲む健康法』(川畑愛義 講談社)という昭和53年刊の新書を見つけた。自称健康オタクとしては興味が湧く。もう表紙だけでその健康法の概略がわかる。曰く「生水を1日3回3分間かけて規則正しく飲めば…」ということらしい。生水が気になるが、これなら…と開いて読む。


 水を飲むことの効用については、様々な健康情報で目にしている。そもそも人間の身体を、液体を包む袋状の物質と捉える考え方がある。学生時代の体育科演習を思い出した。その原理からいえば、水こそ生命の源であり、その点はもっと意識されていい。著者は、水を飲むことによる「いいこと」7つを挙げている。


 美肌効果や肥満予防などよく知られているが、最後の「人体の恒常性を維持する」という項目が気になった。人は水さえあればかなり生き延びられるという事実に直結しているだろう。水の欠乏が身体の異常に結びつかないために、我々は絶えず水分を補給している。この水分のとり方に無頓着であっていいわけがない。


 現在著者がいう「生水」を実際手にするには難しい。代替の手段が必要か。しかし提案される量は1日に0.5~0.7ℓであり、これなら出来そうな気がしてくる。水を味わって飲むのだという。身体を通る水の行方を想うことはいい瞑想(笑)かもしれない。「1日3回3分間」という枠がもたらす規則性は案外効きそうだ。