和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

思考の断片が踊り出す。

2015-01-18 | 短文紹介
「思考の整理学」で
つとに有名な外山滋比古氏は
1923年の関東大震災の年に生まれております
(もっとも愛知県で11月の生まれ)。
さてっと、
外山滋比古著「知的生活習慣」(ちくま新書)
が2015年1月10日に出ておりました。
ミーハーのファンとしては、さっそく、
少し読み始める。

怠惰なファンの私は、
外山滋比古氏の最近の新刊を読みはじめると、
まず、もう一冊同じ本を手元に置きたいと、
そういえば、毎回といっていいほど思う。
その癖して、読み終わる頃には、
やっぱり、この一冊でいいや。となる(笑)。

この新刊も、最初の90頁ほどを読んだところ
なにやら、もう一冊欲しくなる。
どなたかへ、あげてもいいように、
ストックしておくと安心なような。
そんな感じがしてくる。

この気持ちは何なのか。
たとえば、
「思考の断片が踊り出す」(p72)
という箇所がありました。

「・・ボンヤリ、ものを思っていると、
おのずから思考の断片が踊り出す。
しばらくは、ほうっておく。すると、
かつてしきりに考えたことが
ひょっくりあらわれる。
すっかり忘れていたことが
再びあらわれるのは気持ちがいい。
それに付き合っていると、
まったく別のアイディアが、飛び出してくる。」

うん。読者の私もいっしょになって、
踊り出したくなるような気分になる。
こういう箇所があると、うん、
同じ本をもう一冊持っていようかなあ、
と思い浮かぶ。そして、いつものように、
それも、最後まで読了し、踊り終わる頃には、
自身を顧みて、
この一冊で充分ということになる(笑)。
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