和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

知識の賞味期限。

2015-01-19 | 前書・後書。
外山滋比古著「知的生活習慣」(ちくま新書)。
うん。今年は初めから、
ちくま新書の数冊が気になるなあ。

楽しく「知的生活習慣」を読了。
読了記念に、「あとがきにかえて」を引用(笑)。

「わかりもしない自分を、わかったように思い、
一度も自分を疑うこともなくて一生を終わる人
がきわめて多いから、人は幸福に生きていかれる。」

「多少、もの知りのつもりでいたのに、
自らについてはまったく無知である、
というのは、かなり大きな発見である。
あまり愉快でない発見だが、
新しいものを生み出すエネルギーを
秘めているようだ。
それに気づくのが、知の始まりで、
その日々が知的生活ということになる。
本を読んでいれば知的だと思っているのは
素朴な知識信仰である。そういう知識の
賞味期限は短いから、中年をすぎれば、
ゴミのようになる。ゴミは進歩のじゃま
になるから、廃棄しないといけない。
頭のゴミ出しをするのにいちばん心強い
味方になるのは忘却であるという
ところまでくれば、しめたものである。
年をとって忘れっぽくなったりするのを
嘆くことはない。むしろ日々これ新しく
前進すると考えたい。老年、怖れるに
足らず、の心境になれば、人生は明るく
たのしいものになりうる。
そんなことを考えるのが知的生活である、
と私は信じているが、ひとさまに押しつけ
ようというつもりは少しもない。
すすめようとも思わない。・・・・」

ふっ~。
少したったら、またパラパラと
線を引いたところを読み返してみます。
新年の一月に読めてよかった(笑)。
コメント
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