注文してあった新刊新書が届く。
「中学生からの大学講義1」とあります。
「何のために『学ぶ』のか」。
桐光学園+ちくまプリマー新書編集部・編。
7名の文が並び、
各人が最後に「若い人たちへの読書案内」を
何冊か推薦しておりました。
私が購入したのは、
最初の文が、外山滋比古氏だったから。
その外山氏の推薦本は3冊。
寺田寅彦随筆集
夏目漱石「坊っちゃん」
内田百随筆
うん。ここには、
漱石の「坊っちゃん」の推薦の言葉全文。
「どういうわけか私は小説があまり好きでない。
せっせと読んだ時期もあったが、心にしみる
という作品がない。作り話にどれだけの価値が
あるか、といった不遜なことを考えたりした。
そんなとき、たまたま読んだ漱石の『坊っちゃん』
に心をうばわれた。こんなおもしろいのが小説
なら小説も悪くない。明るいのがいい。
ざっくばらんな文章が魅力である。
恵まれているとは言えなかった漱石の生い立ちを
こういう明朗な世界にするのは、やはり
文学の力だろうと考えた。実は、私自身、
あまり幸福でない幼少の時代をすごしていた
のにひびき合うものがあったのかもしれない。
後年になってから気付いたことだが、
生きる力がおとろえているときに
『坊っちゃん』を読むと、おのずから
心が明るくなり、元気が出る。」
(p37~38)
うん。私はここだけで満足(笑)。
「中学生からの大学講義1」とあります。
「何のために『学ぶ』のか」。
桐光学園+ちくまプリマー新書編集部・編。
7名の文が並び、
各人が最後に「若い人たちへの読書案内」を
何冊か推薦しておりました。
私が購入したのは、
最初の文が、外山滋比古氏だったから。
その外山氏の推薦本は3冊。
寺田寅彦随筆集
夏目漱石「坊っちゃん」
内田百随筆
うん。ここには、
漱石の「坊っちゃん」の推薦の言葉全文。
「どういうわけか私は小説があまり好きでない。
せっせと読んだ時期もあったが、心にしみる
という作品がない。作り話にどれだけの価値が
あるか、といった不遜なことを考えたりした。
そんなとき、たまたま読んだ漱石の『坊っちゃん』
に心をうばわれた。こんなおもしろいのが小説
なら小説も悪くない。明るいのがいい。
ざっくばらんな文章が魅力である。
恵まれているとは言えなかった漱石の生い立ちを
こういう明朗な世界にするのは、やはり
文学の力だろうと考えた。実は、私自身、
あまり幸福でない幼少の時代をすごしていた
のにひびき合うものがあったのかもしれない。
後年になってから気付いたことだが、
生きる力がおとろえているときに
『坊っちゃん』を読むと、おのずから
心が明るくなり、元気が出る。」
(p37~38)
うん。私はここだけで満足(笑)。