和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

読書発想の若々しさ。

2022-12-18 | 前書・後書。
『大村はま国語教室』第8巻(筑摩書房・1984年)。

この解説(倉沢栄吉)を読んでみました。
アレレ~。苅谷夏子さんが、
中学生の頃の前田夏子として、そこに登場しております。

中学生の読書について、倉沢さんはこう指摘してます。

「そのうえ、中学生という時期は、個性の分化にともなって、
 
 ひどく瞑想的な読書をして思想を固めようとする傾向や、

 いわゆる文学少女的読書に埋没していく流れや、

 娯楽読書をのみ繰り返している生徒の群れなど、

 さまざまに分岐していく時期である。・・・・   」( p499 )


うん。この巻の本文を読んでいないくせして、
解説から、もうすこし引用をさせてください。

「平凡なことだが、この巻にも示されている大村はま国語教室は、
 『学習の充実と活性』の特色を見事に示している。

 とかく、読書嫌い・本離れになりがちな現代青少年を、
 どのようにして読書人としてまともに育てていったらよいかが、

 事細かに、明確にふちどられて示されている。・・・・  」( p500 )


「 発想の非凡さは申すまでもない。まえがきに・・・

 〇 ・・・・
 〇 ・・・・
 〇 問題にあうと、助けを本に求める人というような意味で、
   読書人という言葉を使ってみた。・・生きていくことに、
   生活のなかに、読書を位置づけている人である。

 ・・こういう発想が大村はま国語教室を若々しくさせている。 」(p501)


うん。解説だけ読みそれで満足して、
本文を読まずに語りたがる私ですが、
若い発想を促してくれてる国語教室。

コメント
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