山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コマツカサススキ (カヤツリグサ科) Scirpus fuirenoides Maxim.

2022年10月08日 | カヤツリグサ科
 湿地に生育する多年草である。マツカサススキに似るが全体に細い。葉は硬く、幅3~4㎜。苞は葉状で長い。側生の分花序は 1 ~ 2 個の小穂集団を形成し、頂生の分花序は 1 回分枝して 3 ~ 6 個の枝に小穂集団をつける。マツカサススキやヒメマツカサススキと違い、花序の枝は複数に分枝しないのが特徴である。山梨県では北杜市の池で生育が確認されており、個体数はあまり多く無い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2005年山梨県カテゴリー:情報不足(DD) 2017年環境省カテゴリー:なし


    池のほとりに生育するコマツカサススキ 2022年9月 北杜市で撮影


    コマツカサススキの花序。


    頂部には数個の花序を付けるが花序の枝は分枝しない。


    2022年9月 同じ池で撮影した別株。


    枯れかけているコマツカサススキの花序。9月下旬には枯れ始めていた。


    小穂が10~30個集まって花穂をつくる。


⇒山梨県の絶滅危惧のカヤツリグサ科植物一覧

➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

⇒山梨県2018年版レッドリストの植物
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