第4話『4th STAGE 男女格差(125周年プロジェクト)』2022年5月4日(水)放送
「「125周年プロジェクト」では、小野の同期でエンジニア部の川端光(近藤春菜)が発案した企画が進行していた。世界的に有名なゲームデザイナー・鬼丸(冨永愛)とのコラボという川端の念願の企画なのに、小野がリーダーを務めることに違和感を抱く麻理鈴。しかし川端は、「男性がリーダーのほうが上手くいく」と麻理鈴を制する。」
IT企業で「125周年記念」とは、???という気もするが、「オウミ」は意外にも歴史の古い企業なのだった。
「周年プロジェクト」は”出世の登竜門”とされており、麻里鈴はそのメンバーに抜擢される(平成版のドラマ「悪女」では、麻里鈴は商社の一般職社員だったので、こういう事態はおよそあり得なかった。つくづく時代は変わったものだ。)。
だが、そのリーダーである小野は、単に無能というだけではなく、「隠れ男尊女卑」の思想の持主でもある。
どうして、こんな無能で考え方にも問題のある社員が、「125周年プロジェクト」のチーム・リーダーという要職に就いているのだろうか?
川端のセリフからは、「その方が丸く収まるから」という理由くらいしか読み取れないが、ドラマの設定にヒントがあるように思う。
小野は、「オウミ」における二世社員なのである。
彼の父も「オウミ」の社員だったらしいが、出世コースから外れたため、「オウミで出世できないと、人生つらいよ」などと息子にぼやいていたらしい。
なので、小野の「周年プロジェクト」にかける思いは強烈なのだが、いかんせん、無能で、しかも思考が歪んでいる。
にもかかわらず、おそらくは「二世」ということで要職に抜擢されたのではないだろうか?(「カイシャ」において頻発する現象である。)
こういう風にみてくると、どうやら「オウミ」の社員の間では、世襲(二世)の男性社員>通常の男性社員>通常の女性社員>(麻里鈴のような”下等なコネ”で入社した)女性社員というヒエラルキーが存在しているのではないかと思われる(「一般職」はなくなったようだ。)。
実は、これと似た現象が、お隣の国で社会問題となっていた。
韓国では、政治のトップにおける世襲はないけれど、公企業での「雇用世襲」が社会問題になっているらしい。
韓国で批判沸騰する「雇用世襲」問題 公企業で家族親族を「特別採用」?
「韓国で最悪の雇用情勢が続く中で、正社員の子供や妻、親戚などを優先的に採用する「雇用世襲」という造語が生まれ、世論の批判が沸騰している。」
「それによると、2018年3月に「無期契約職」という、非正規職から「正規職」に転換した1285人中、108人が正規職の社員の家族や親戚だったことが明らかになった。8.4%という比率だ。
あちこちに家族や親戚が入ってきたという、この数字そのものも、他の民間企業や公企業に比べて突出して高い。
さらに問題となったのが、もともと「無期契約職」を募集した際、「そのうち正規職に転換できる」という話がすでにあった疑惑が浮上している。」
「「125周年プロジェクト」では、小野の同期でエンジニア部の川端光(近藤春菜)が発案した企画が進行していた。世界的に有名なゲームデザイナー・鬼丸(冨永愛)とのコラボという川端の念願の企画なのに、小野がリーダーを務めることに違和感を抱く麻理鈴。しかし川端は、「男性がリーダーのほうが上手くいく」と麻理鈴を制する。」
IT企業で「125周年記念」とは、???という気もするが、「オウミ」は意外にも歴史の古い企業なのだった。
「周年プロジェクト」は”出世の登竜門”とされており、麻里鈴はそのメンバーに抜擢される(平成版のドラマ「悪女」では、麻里鈴は商社の一般職社員だったので、こういう事態はおよそあり得なかった。つくづく時代は変わったものだ。)。
だが、そのリーダーである小野は、単に無能というだけではなく、「隠れ男尊女卑」の思想の持主でもある。
どうして、こんな無能で考え方にも問題のある社員が、「125周年プロジェクト」のチーム・リーダーという要職に就いているのだろうか?
川端のセリフからは、「その方が丸く収まるから」という理由くらいしか読み取れないが、ドラマの設定にヒントがあるように思う。
小野は、「オウミ」における二世社員なのである。
彼の父も「オウミ」の社員だったらしいが、出世コースから外れたため、「オウミで出世できないと、人生つらいよ」などと息子にぼやいていたらしい。
なので、小野の「周年プロジェクト」にかける思いは強烈なのだが、いかんせん、無能で、しかも思考が歪んでいる。
にもかかわらず、おそらくは「二世」ということで要職に抜擢されたのではないだろうか?(「カイシャ」において頻発する現象である。)
こういう風にみてくると、どうやら「オウミ」の社員の間では、世襲(二世)の男性社員>通常の男性社員>通常の女性社員>(麻里鈴のような”下等なコネ”で入社した)女性社員というヒエラルキーが存在しているのではないかと思われる(「一般職」はなくなったようだ。)。
実は、これと似た現象が、お隣の国で社会問題となっていた。
韓国では、政治のトップにおける世襲はないけれど、公企業での「雇用世襲」が社会問題になっているらしい。
韓国で批判沸騰する「雇用世襲」問題 公企業で家族親族を「特別採用」?
「韓国で最悪の雇用情勢が続く中で、正社員の子供や妻、親戚などを優先的に採用する「雇用世襲」という造語が生まれ、世論の批判が沸騰している。」
「それによると、2018年3月に「無期契約職」という、非正規職から「正規職」に転換した1285人中、108人が正規職の社員の家族や親戚だったことが明らかになった。8.4%という比率だ。
あちこちに家族や親戚が入ってきたという、この数字そのものも、他の民間企業や公企業に比べて突出して高い。
さらに問題となったのが、もともと「無期契約職」を募集した際、「そのうち正規職に転換できる」という話がすでにあった疑惑が浮上している。」