Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

マニピュレーター(4)

2022年12月03日 06時30分09秒 | Weblog
 原著の「In Sheep's Clothing: Understanding and Dealing with Manipulative People」(「羊の服:操作的な人々の理解と対処」)は1996年発刊で、マリー=フランス・イルゴイエンヌの「モラルハラスメント」(1998年)に先行しているが、いずれも「人格障害」を対象としている点では共通している。
 すなわち、前者は「攻撃性パーソナリティ―障害」、後者は「自己愛性パーソナリティ障害」である。
 この2つは似通っているが、ジョージ・サイモンによると、「攻撃性パーソナリティ―」と「自己愛性パーソナリティ―」を区別することよりも、「攻撃性パーソナリティ―」を分類することに意義があるという。

 「五つの基本タイプは次のとおりだ。
・非抑制的攻撃性パーソナリティー
・疑似適合型攻撃性パーソナリティ―
・加虐的攻撃性パーソナリティ―
・略奪的攻撃性パーソナリティ―
・潜在的攻撃性パーソナリティー
」(p52~53)

 現在では、「非抑制的パーソナリティー」障害は「反社会性パーソナリティ障害」、「略奪的攻撃性パーソナリティ―」障害は「サイコパス」や「ソシオパス」などと呼ばれている。
 もっとも、この種の人たちは見分け方が比較的容易であり、また、幸いなことに「最強のマニピュレーター」であるサイコパスはその存在がまれとされているため(p57)、それなりに対処が可能である。
 サイモンが注意を喚起するのは、「潜在的攻撃性パーソナリティー」障害であり、いちばん対処が難しいという。
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