Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

4000万円の響き

2023年12月16日 06時30分00秒 | Weblog
 「“ピアノの魔術師” フランツ・リストによる2台ピアノ版で再現される、ベートーヴェンの最高傑作。
 オーケストラをもしのぐ圧倒的なピアノの響きで、会場を熱狂へと誘います!

 そろそろ「第九」の季節だが、2台ピアノ版の「第九」というのも面白い。 
 清水さん×髙木さんのデュオは、ARKシンフォニエッタ GALA第1夜 で一度聴いているが、この時はモーツァルトの可愛らしいコンチェルトだった。
 今回はリスト編曲の「第九」なので、さすがに”音(音符)がいっぱい!”というのは事前に予測出来た。
 ちなみに、グールドもリスト編曲の「運命」をリリースしているが、これはソロ演奏である。
 意外に感じたのは、第2,3楽章は「ダンス」をモチーフにしているとみられることで、これはオーケストラの演奏だと見逃してしまいそうである。
 編曲もひねりが利いていて、第3楽章は、「こんな曲だったかな?」と思わせる編曲で意表を突く。
 もちろん目玉は第4楽章。
 2台のピアノで、オーケストラも4人のソロ歌手も「合唱」までも表現するという離れ業で、終演後はブラボーの嵐であった。
 ここでちょっと下世話な話題をすると、使用された2台のスタインウェイの値段が気になったので調べたところ、2台で3000~4000万円くらいしそうである(スタインウェイ&サンズ 新品ピアノ価格)。
 先日ブーニンが弾いていたのはファツィオリだが、これも1台1000万円を超えているようだ(ファツィオリのピアノのお値段)。
 ちなみに、ツィメルマンは、アメリカの航空当局によって愛用のピアノを没収・破壊されたらしい(アメリカに抗議するツィメルマン)。
 彼は愛用のピアノをコンサート会場に持ち込むくらい楽器にこだわるピアニストなので、これはプライスレスな次元の問題なのだろう。
コメント
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