Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

目で楽しむバレエ音楽

2023年12月10日 06時30分00秒 | Weblog
 「11月30日は、欧州で数多くの斬新なチャレンジでクラシック音楽界に新たな価値観を吹き込んできた鬼才カンブルランが放つ独創的なプログラム。モーツァルト、武満徹、ドヴォルザーク、シチェドリンという様々な地域と時代の作品が並んでいる。鍵となるのは、楽器編成だ。前半は主に木管楽器と金管楽器が舞台を彩る一方、後半のシチェドリンの「カル メン組曲」は、弦楽器と打楽器のみで演奏される作品だ。

 選曲の狙いが端的に示されている。
 楽器の変化だけでなく、少人数→中人数→大人数という演奏者数の違いもポイントとなっている。
 おそらく、「音楽を耳だけでなく、目でも楽しんでくださいよ」というのが、カンブルランさんのメッセージなのだろう。
 メインの「カルメン組曲」だが、これはもともとバレエ用に作られたもので、私は、東京バレエ団の公演で既に聴いている(運命の愛「カルメン」振付:アルベルト・アロンソ、音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン)。
 もっとも、この時のオーケストラはピットの中(つまり「見えないオーケストラ」)なので、演奏している姿は見えなかった。
 今回は、演奏している姿を目でたっぷりと味わう(?)ことが出来る最初の機会ということになる。
 すると・・・。
 まあ、なんとピチカートの多いこと!
 弦楽器は半分くらいギターになってしまっている。
 あと、主旋律をいろんな楽器がリレーのように受け継いでいくので、それを目で追うのもなかなか楽しい(ブラームスの交響曲4番もそうだが。)。
 という風に、通常のバレエ公演とはちょっと違った視覚の使い方を学んだのであった。

コメント
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