Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

フランソワとフランシス、あるいはクープランとプーランク

2024年11月14日 06時30分00秒 | Weblog
J.S.バッハ:フランス風序曲
イタリア協奏曲
               半音階的幻想曲とフーガ 
<アンコール曲>
フランソワ・クープラン:
1、La Morinete 
2、Seconde Courante
3、Rondeau

 曽根さんの60歳の誕生日に開催されたコンサート。
 「白寿(99歳)」ではないが、還暦祝いを兼ねているのである。
 チェンバロのコンサートではいつも感じることなのだが、チェンバロはやはりピアノとはまるっきり違うということである。 
 音色の点だけみれば、むしろハープに近い気がする。
 そういえば、ハープの音を聴くとなぜか「神聖」という言葉が浮かんでくるのだが、チェンバロ(英語ではハープシコード)の響きは「天上の音楽」を想起させる。
 バッハが書いたのも、大半はチェンバロ向けの曲なのである。
 さて、私にとっての本日の発見は、「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903」である。
 「あっ」と思ったのは、途中で、偽作が指摘されている「トッカータとフーガニ短調BWV565」そっくりの曲想が出て来るのである。
 ということは、BWV903が真正なバッハの作品なのであれば、BWV565もやはりバッハがつくったのだという推定がはたらくと考える。
 アンコールは3曲ともフランソワ・クープランの曲で、曽根さんいわく、
 「クープランだったら一晩中弾いていられる
 「これは私への誕生日プレゼント
とのこと。
 そういえば、ブーニンのお気に入りの作曲家は同じくフランスのフランシス・プーランクだった。
 全く違う時代の、作風も全く違う作曲であり、共通点はフランスの音楽家というくらいだが、日本人にとっては紛らわしい名前である。
コメント
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