R.シュトラウス
・夜に(C.ブレンターノの詩による「6つの歌」より)op.68 No.1 *
・何もない / 献呈 / 万霊節(『最後の花びら』よりの8つの歌 より)op.10 No.2,1,8 **
・矢車菊 / 芥子の花(『乙女の花』より)op.22 No.1,2 **
・「3つのオフェーリアの歌」(シェイクスピア『ハムレット』より)op.67 No.1,2,3 *
・君は私の心の冠 / あぁ悲しい私、不幸をまとった男(F.ダーンの詩による「5つの素朴な歌」より)op.21 No.2,4 **
・明日の朝 / 密やかな誘い(「4つの歌」より)op.27 No.4,3 **
A.ライマン「子どもの歌」 より No.1,2,3,4,6,8 *
R.シュトラウス
・セレナーデ(「6つの歌」より)op.17 No.2(演奏家の都合によりカット)**・夜(『最後の花びら』よりの8つの歌 より)Op.10 No.3 **
・君の黒髪を私の頭に広げて(『はすの花びら』よりの6つの歌 より)op.19 No.2 **
・私は恋を抱いて(「5つの歌」より)op.32 No.1 **
・憩え、我が心(「4つの歌」より)op.27 No.1 **
・解き放たれて(「5つの歌」より)op.39 No.4 **
・母の自慢話(「3つの古いドイツの歌」より)op.43 No.2 **
・「四つの最後の歌 」 *
[ ソプラノ:天羽 明惠 * / テノール:澤武 紀行 ** / ピアノ:ジークムント・イェルセット ]
私の大好物であるドイツ・リートのリサイタル。
オペラと交響詩の大家と思われているが、彼は200曲以上のリートを残しているのである。
しかも、メロディラインがしっかりしており、バラエティに富んでいて飽きさせない。
「四つの最後の歌」では美しいメロディーとピアノによって穏やかな自然(ひばりの鳴き声も)を表現し、「憩え、我が心」では猛獣のような叫びを響かせ、「母の自慢話」では(澤武さんが女装して鬘をかぶって登場)母が溺愛する娘をコミカルに自慢する、といった具合なのである。
ただ、問題は、「予習が難しい」ということ。
オペラもそうだが、外国語の歌を含む芸術作品は、やはり意味を理解しておかないと空回りのおそれがあるので、予習は必須なのである。
この点、シューマンやシューベルトなどだと、リートの対訳本が多く出ているので、それを読むことで予習が可能である。
ところが、私の手もとには、R.シュトラウスの対訳本がなかったのである。
これだと、シュトラウスの歌曲は、
・「アモール」(詩:ブレンターノ)
・「ひとつのもの」(詩:アルニム)
・「言ったのよ---それで終わりでないの」(詩:子供の魔法の角笛)
・「セレナーデ」(詩:シャック)
・「黄金色にあふれる中を」(詩:レーマー)
・「満ち足りた幸せ」(詩:リリエンクローン)
・「朝焼け」(詩:リュッケルト)
・「さすらい人の心の安らぎ」(詩:ゲーテ)
・「ひどい天気」(詩:ハイネ)
と9曲が含まれている。
だが、比べてみると、本番でカットされた「セレナーデ」しかかぶっていない。
うーむ、シュトラウスの予習用に対訳本をAmazonで買っておこう。