Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

祖国の曲

2024年11月05日 06時30分00秒 | Weblog
ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 Op. 61 「幻想ポロネーズ」
ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op. 29
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op. 51
ショパン:即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op. 36
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op. 66
ショパン:ソナタ第1番 ハ短調 Op. 4
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アルベニス:ラ・ベガ(草原)
アルベニス:『イベリア第3集』より「エル・ポーロ」、「ラヴァピエス」
<アンコール曲>
リスト:ハンガリー狂詩曲 S.244 第10番 ホ長調
シューベルト:楽興の時 Op.94 第2番

 鼻歌(鼻歌協奏曲)で有名なマルティン・ガルシア・ガルシアのソロ・コンサート。 
 初っ端の「幻想ポロネーズ」は、ところどころミスタッチがあったのと、終盤の和音が”割れる”ところが気になった。
 だが、続く「即興曲第1番」では本調子を取り戻し、身体を左右に揺らし、鼻歌を全開にして楽しそうに弾いていた。
 私見では、曲順が逆の方が良かったのではないかと思う。
 前半ラストのソナタ第1番は、いわゆる「習作」という扱いのため演奏機会が極めて少なく、私も聴くのは初めてである。
 だが、なかなか良い曲で、もったいないと感じる。
 後半1曲目、モンポウ「ショパンの主題による変奏曲」は初めて聴くが、遊び心いっぱいの曲で、ついニヤニヤしてしまう。
 個人的にツボだったのは、第10変奏で脈絡もなく幻想即興曲の中間部のメロディーが出て来たところ。
 おそらく作曲家が大好きなメロディーということでぶち込んできたと思われるのだが、これは笑うしかない。
 さて、モンポウとアルベニスは、ガルシア・ガルシアの祖国:スペイン出身の作曲家である。
 つまり、後半は、祖国の曲ということになる。
 アルベニスの曲は、いずれも舞曲テーストで、特に最後の「ラヴァピエス」ではピアニストの動きも激しくなり、例によって、「神憑り」の境地に達したようである。
 だが、私見では、本日一番の演奏はアンコール曲1曲目の「ハンガリー狂詩曲第10番」だった。
 とにかく軽々と弾く姿が超人的である。
 ・・・というわけで、ガルシア・ガルシアは、ショパンやリストを得意としているだけでなく、スペインの作曲家の曲もレパートリーに持っていることが確認出来た一夜であった。
コメント
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