ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 Op. 61 「幻想ポロネーズ」
ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op. 29
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op. 51
ショパン:即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op. 36
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op. 66
ショパン:ソナタ第1番 ハ短調 Op. 4
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アルベニス:ラ・ベガ(草原)
アルベニス:『イベリア第3集』より「エル・ポーロ」、「ラヴァピエス」
ショパン:即興曲第1番 変イ長調 Op. 29
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op. 51
ショパン:即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op. 36
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op. 66
ショパン:ソナタ第1番 ハ短調 Op. 4
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アルベニス:ラ・ベガ(草原)
アルベニス:『イベリア第3集』より「エル・ポーロ」、「ラヴァピエス」
<アンコール曲>
リスト:ハンガリー狂詩曲 S.244 第10番 ホ長調
シューベルト:楽興の時 Op.94 第2番
シューベルト:楽興の時 Op.94 第2番
初っ端の「幻想ポロネーズ」は、ところどころミスタッチがあったのと、終盤の和音が”割れる”ところが気になった。
だが、続く「即興曲第1番」では本調子を取り戻し、身体を左右に揺らし、鼻歌を全開にして楽しそうに弾いていた。
私見では、曲順が逆の方が良かったのではないかと思う。
前半ラストのソナタ第1番は、いわゆる「習作」という扱いのため演奏機会が極めて少なく、私も聴くのは初めてである。
だが、なかなか良い曲で、もったいないと感じる。
後半1曲目、モンポウ「ショパンの主題による変奏曲」は初めて聴くが、遊び心いっぱいの曲で、ついニヤニヤしてしまう。
個人的にツボだったのは、第10変奏で脈絡もなく幻想即興曲の中間部のメロディーが出て来たところ。
おそらく作曲家が大好きなメロディーということでぶち込んできたと思われるのだが、これは笑うしかない。
さて、モンポウとアルベニスは、ガルシア・ガルシアの祖国:スペイン出身の作曲家である。
つまり、後半は、祖国の曲ということになる。
アルベニスの曲は、いずれも舞曲テーストで、特に最後の「ラヴァピエス」ではピアニストの動きも激しくなり、例によって、「神憑り」の境地に達したようである。
だが、私見では、本日一番の演奏はアンコール曲1曲目の「ハンガリー狂詩曲第10番」だった。
とにかく軽々と弾く姿が超人的である。
・・・というわけで、ガルシア・ガルシアは、ショパンやリストを得意としているだけでなく、スペインの作曲家の曲もレパートリーに持っていることが確認出来た一夜であった。