Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

自己増殖能力

2024年11月03日 06時30分00秒 | Weblog
 「1997年9月には第2次橋本改造内閣が発足した。1998年5月には離党議員の復党などにより自民党は衆議院で単独過半数を越えた。そこで、社民党、新党さきがけとの連立を完全に解消した。社会党のトップを内閣総理大臣に据えるという離れ業を断行してから、4年後に、自民党単独政権への復帰に成功したのである。
 自民党の飽くなき権力への渇望である。自民党は、「政権復帰するために使える手をなんでも使うという執念」(亀井静香)を持っているのである。右派の石原慎太郎や中尾栄一まで村山首班に賛成しており、イデオロギーなど関係なく、権力のみを追求するのである。

 自民党という集団は、「国家」の不存在/不成立のゆえに存在しているようなものであり、”利益多元主義デモクラシーの病理”の象徴である。
 つまり、わが国には(誰のものでもないという意味での)「国家」が存在しないために、権力や金がことごとく私物化されてしまうのだが、その際、たいてい自民党こそが真っ先に”分捕り合戦”を仕切るポジションに来てしまうということなのである。
 このことは、例えば、いわゆる「政治駅」を考えるとすぐ分かる。
 さて、私物化が最大の目的だとすると、政策などは二の次であり、とにかく政権与党の地位を獲得して守り抜くことが至上命題となる。
 そこで、舛添氏が指摘したように、「社会党とも小沢氏とも組む」ということになるし、単独過半数を確保できるようになれば手を切るということになる。
 これは実に分かりやすい。
 そういう意味では、今回、国民民主が連立相手としてターゲットとされたのは当然である。
 次の選挙までのパートナーとしては、いちばん使い勝手が良いと思われたからである。
 なので、連立を受けるのは危ないわけだが、連立を拒否した上で閣外協力を行うにしても、結果的に自民党の「自己増殖能力」の強化にしかつながらないことは目に見えている。
 私見では、「自己増殖」の流れに巻き込まれることなく、次々と自党の政策を法案化して上程していくなどのプロアクティブな姿勢を維持することが賢明な選択だと思うのだが、さて、どうなりますことやら?
 
コメント
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