- シューマン/松岡あさひ編:『子供の情景』 op. 15
- メンデルスゾーン/松岡あさひ編:『無言歌』から「甘い思い出」op. 19-1、「春の歌」op. 62-6
- ブルクミュラー/ハンス・フランク編:『25の練習曲』op. 100
「子どものころ、ブルクミュラーの「25の練習曲」を弾いた方はいらっしゃいませんか?
私もその昔、ハノンやチェルニーといった退屈な練習曲をやり過ごし、ブルクミュラーを弾くことが楽しみでした。
曲が綺麗なうえに、それぞれに題名がついているのが好きでした。意味の解らない言葉もありましたが、想像をめぐらせながら覚えてしまいました。
子どもの想像は時に途方もないものでしたが、それも今となっては大事な思い出です。
今年はブルクミュラー没後150年です。かつて題名が広げてくれた想像の世界観を、色彩豊かなオルガンで再現してみたいと思っています。(松居直美)」
私もその昔、ハノンやチェルニーといった退屈な練習曲をやり過ごし、ブルクミュラーを弾くことが楽しみでした。
曲が綺麗なうえに、それぞれに題名がついているのが好きでした。意味の解らない言葉もありましたが、想像をめぐらせながら覚えてしまいました。
子どもの想像は時に途方もないものでしたが、それも今となっては大事な思い出です。
今年はブルクミュラー没後150年です。かつて題名が広げてくれた想像の世界観を、色彩豊かなオルガンで再現してみたいと思っています。(松居直美)」
そう、私もブルクミュラー「25の練習曲」でピアノを習っていたことがあるので、懐かしさもあり、チケットを買った。
メンデルスゾーン「無言歌集」とシューマン「子供の情景」がセットになっているのは、それまで「大人になること」を人間にとっての重要課題と位置付けてきた西欧文明が、19世紀になって初めて「子供」にフォーカスすることになったこと、しかもその思考が音楽の世界にもあらわれていたことを示す狙いがあるようだ。
さて、「無言歌集」も「子どもの情景」もそうだが、「25の練習曲」はどれもみなメロディーが美しく、「歌曲」といっておかしくない。
ピアノの先生はよく「もっと歌って!」と言って指導するのだが、その割に、松居さんも指摘するように、かつての基礎練習教本は”うたごころ”の乏しいものが多かった。
子供にとってピアノの練習をもっと面白いものにするためには、この種の「うたう」練習曲を用いるのが良いのではないだろうか?
例えば、ポップス調、ジャズ調、はたまたラップ調にするのも面白そうだ。
例えば、ポップス調、ジャズ調、はたまたラップ調にするのも面白そうだ。