パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ポール・マッカートニーのメッセージと統一感

2013年11月21日 19時37分20秒 | ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーの日本公演も今日が最終日
19日の東京ドーム公園を体験したが
当日のブログでは書ききれなかったので追加の感想など

まずは、あのライブを体験できた人は
ものすごく幸せな人たちだったと言い切っていいのではないか
それほど素晴らしかった
正直、71歳で声も出なくなってるだろうし、
キーも低くなっているだろう
そんなふうに思っていた

ところが、なんてことはない
ものすごい声
最初から最後まで2時間半歌いっぱなしでもかすれることもなく
水も飲まないし、休憩もない
そしてなんというサービス精神にみちたパフォーマンスだろう
ひょうきんな、人柄のいいところ丸出し
それが体裁を整えるためのテクニックとなっていなくて
心底おちゃめな人間だと思わせる
そしてそんな雰囲気がライブ全体の雰囲気を作り上げる

曲目はネットで調べれば、セットリストというもので
歌う順番は分かるみたいだったが
調べておかなくて大正解

次はどんな曲なんだろう、この気分の連続か
それとも気分転換か?
初めてiPodシャッフルを体験した時のような次の曲への
期待がワクワク感を増大させた

もっとも最初の曲は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」
ということといろんなメディアでおせっかいにも報道されていたが
ホントのことを言えば最初の曲はこの曲ではない

「the love you take  Is equal to the love you make」
と優しく歌われている(歌っているのはポールじゃなかったかも知れないが)
これはアビーロードの「The end}」の中の最後の言葉

それから「エイト・デイズ・ア・ウィーク」に移る
いきなり前席の人が立ち上がってハイテンション
みんな立ち上がるから見えないのでつられてこちらも立ち上がる

「All My Loving」になると一気に会場はヒートアップ
こちらも歌ってしまった
続く「Jet」も「ジェット」というところだけ大声を挙げて歌に参加(?)
とてもいい気分

ギターのフレーズが特徴あって一見ワイルドっぽいけど
メロディーは美しい「Let Me Roll It」
知名度は低いかもしれないがこの曲も大好き
やっぱり声を出して「Let Me Roll It」と叫ぶ

「Paperback Writer」で一気呵成なロックに
この辺りは観客も知っている曲なので大盛り上がり

次はステージ上にあるディスプレイに
YOUTUBEでもアップされている画面が浮かぶ
「やった!この曲大好き、いい曲だよ」
つい隣の同行者に叫ぶ
「My Valentine」
とても自然にメロディーメーカーぶりを発揮した一曲
知名度はなくても今回生で聞きたかった曲の一つ

ごきげんになったところでピアノのイントロが
自分の気分を盛り上げる
何だったけ?でもこの曲も好きだったぞ
「Nineteen Hundred and Eighty-Five」
もう嬉しくって仕方ない
有名曲じゃなくて、僕が好きな曲をやってくれるから気分は舞い上がっている

それからは、少し定番的な曲がつづく
(少し感想は省略)

「We Can Work It Out」も多分ジョンの作詞部分
「Life Is Very Short~」をまたもや歌ってしまう
この部分になるとフトビートルズ時代の初期の曲って
ずいぶんシンプルな感じがする
曲作りも演奏も

また嬉しい事が続く
「Another Day」
多分この曲を知らない同行者に、「この曲、いい曲だよ」とおせっかいの一言
そして「And I Love Her」
当たり前のように聞いているけど声も出している

この辺りになると時間はどのぐらい経っているんだろう
もう終わりかな?の不安がよぎる
もっと、もっと、ずっと続いてほしい
まだまだ聴きたい曲がいっぱいある

しかしポールは歌いっぱなし
ギターを持ち替えたりキーボードに移ったり
楽しい日本語を交えたり
ちょっとお腹のあたりがふっくらしてるところがかわいい
でもパンツがジーンズではなくて上もカッターシャツってところが
ヨーロッパの人間を感じさせる

(再び少し曲目省略)
「Elenor Rigby」はあの2つのメロディを重ねて歌うところ
大好き(すごく効果的、対位法的?)
ということで、やっぱり「All The Lonly People~」と大声を(?)

「Something」にウクレレを用いるのは効果的ではないかもしれないけど
どうやらジョージとも個人的な思い出からそうしているらしい
何かで読んだ
それなら仕方ないか!でも途中から普通ヴァージョンに
やっぱりこの方がより美しいかな

みんなで歌おうと声がかかった
「Ob-la-Di Ob-La-Da」
はい歌いましたよ
「Ob-la-Di Ob-La-Da Life-Is goes On Bra
La La How The Life Is Goes On」

「Band On The Run」もキャッチーなメロディのところはご一緒させていただきました
「Back in The USSR」も

そして「Let It Be」のピアノ前奏からポールが歌い始めると
急に涙が出そうになった
最近は(以前聴きすぎたせいで)聴くことの少なくなったこの曲
やっぱり美しい
ほんと美しい

余韻の冷めぬ頃おもいっきり派手な
「Lie and Let Die」
あのリズムが変わった中間部分好き

そして「Hey Jude」
最近はこの曲が以前にもまして名曲と感じるようになった
自由に上へ下へとながれる旋律
自由さがとても自然
さあおまちかねの「ナーナナ、ナナナッナー ヘイ ジュード」
会場みんなで参加
「男性のミナサン」「女性のミナサン」
それにしてもこんなに自分の喉が痛くなるコンサート(ライブ)
なんて滅多にない

あれれ、イエスタデイがまだないぞ
自分は正直なところ十分これまでに満足したから
なくて終わってもいいと思っていたが
イエスタデイを聴かなきゃ!という客もいたのは何となく感じる

でもその評価はポールにはかわいそうな気がした
「イエスタデイ」だけの男
その呪縛から逃れるためにどれだけ苦労したか

今回のあまり有名でない曲を取り上げたのも
ポールの自分の作品が、イエスタデイにおとらす
素晴らしいことを証明したかったのか
それに自分の子どものように可愛くて日の当たるところに
出してあげたかった

一旦、これで終わり
でも終わった感じはしない

拍手のなか演奏が始まった
「Day Tripper」
あれ!これはジョンの曲だと思っていたが、ま、いいか!
「Hi Hi Hi」
そんなに名曲とは思わないがライブでやると結構ノリノリになって楽しい

そして
「I Saw Her Standing There」
ほんと初期の曲はシンプルで若さに満ちている

会場はもう(お酒に酔って?)出来上がった状態みたいに

さしてステージからいなくなって
まだ物足りない人たちにサービスするように
アンコール曲をギターで
そう「イエスタデイ」
アコースティックで大げさでない分しんみりと余韻がのこる

こういう終わり方も余韻があっていいかな
でも隣の人は「ゲット・バック」やるのではの声
でも流れてきたのはシャロン・ストーンの事件でも有名になった
バリバリの激しい「Helter Skelter」
なんというポールの馬力
凄いというしかない
バラードしか書けないといったのは誰だ
やればできる!でもけっして音楽的に音響的に破綻しない

そしていよいよ最後を予感させるイントロ
「Golden Slumbers/Carry Thta Weight/The End」

そうか、これで終わりなんだ
一番最初に使われた曲「The End」に回帰する
つまり」「the love you take  Is equal to the love you make」
このことが言いたかったのだ

この全体を通しての統一感は素晴らしい
勢いだけ、ひょうきんさ、サービス精神だけではないポール・マッカートニーの
人としての成熟ぶりを感じることができる

ポールは押し付けない、シニカルでもない、穏やかで常識的で
上から目線でもなく。深遠なことも得意じゃない
でも何が大切かはわかっている
ずっと昔も、今も それは変わっていない気がする

最後の「Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time 」歌いやすいから大声で歌ってしまった

歌いやすい!歌
そうポールの曲はここに原点があるのかもしれない
例えばどうでもいいような歌詞でもポールの曲は
歌うと気持ち良い
(イタリアのカンツォーネを歌う快感に似てる)
音楽のことを評価するのに言葉で行うのは
本当は正当なことではないのではないか

なにもジョンと比較することはないが
ジョンに比べ一(ひと)ランク落ちるような扱いのポールは
歌詞が刺激的でないからそう思われているに過ぎない
でもジョンはポールに嫉妬していた
「みんなが歌うのはポールの曲ばっかり」

音楽の楽しさ、そしてそれが刹那的であればあるほど
生きていることの充実感を感じさせるのではないか
「また聴いてみたい、見てみたい、歌ってみたい」
それは音楽家への最高の賛辞ではないか

総資産600億
大金持ちになったポールは何故今も音楽活動を続けるか
それは音楽の活動が楽しいから
観客の反応、音の洪水に囲まれて自分の自由と
生きている実感を感じることのとてつもなく大きな満足感

だから彼は人を見下したり自分を偉ぶったりしない
「Are you gonna be in my dreams tonight」
夢に出てくるのが、観客の夢の中にポールではなくて
ポールの夢の中に観客が、、、というのが
素晴らしい

そこまでは考えていなかったかもしれないけど
最後にこうして締める統一感は
他に何度も経験できる体験ではない

ホント、素晴らしかった
あのライブを体験できた人は本当に幸せだったと思う

「また来ます」
彼は言った

声が出なくなっても、音程がふらついても
タレ目の左利きの音楽バカが今度来る時も
必ず見る(聴く)ことにしよう

以下は多分19日の公演で演奏した曲と順番

(00.the love you take  Is equal to the love you makeのコーラス)
01.Eight Days a Week
02.Save us
03.All My Loving
04.Jet
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
09.Long and Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
11.Things We Said Today
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.NEW
18.QUEENIE EYE
19.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.everybody out there
23.Eleanor Rigby
24.Mr.kite
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude

ンコール①
32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.I Saw Her Standing There

アンコール②
35.Yesterday
36.Helter Skelter
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End







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ポール•マッカートニー東京ドーム公演

2013年11月19日 23時01分55秒 | ポール・マッカートニー

素晴らしかった。
途中から永遠に続いて欲しいと思ってしまった。
そしてもう一度体験したい、いや何度でも味わってみたい、そんな気持ちがフツフツと湧いてきた

写真は携帯ならOKということだったが、暗くて上手く撮れない。

何という充実した帰り道だったことか。
ポール•マッカートニーの温かさ、サービス精神、そして何よりも音楽バカぶりが圧倒的だった。

詳しい感想はスマホからではなくて、家に帰って落ち着いてから!
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ポール・マッカートニー公演の予習

2013年11月14日 19時02分23秒 | ポール・マッカートニー
来週の火曜日19日が自分が手にしたポール・マッカートニー東京ドーム公演日
ということで、先程はレコードの「ラバーソウル」を引っ張りだして
特にポールがつくった歌を中心に聞いてみた


ラバー・ソウルの録音の時代はまだジョンの影響力が強いようだ
シンプルな中にも強い(メッセージというには大げさだが)何かを感じる
あのジョンの時としてパワフルな声が存在感が凄い

ポールはメロディアスな歌いやすい曲が並ぶ
大学時代にアン・マレーだったかが「You won't see me」をカバーしたのを
ラジオで聞いて深くはないけど心地良いなと感じたのを覚えている

レコードの予習ばかりでなくこんな本も引っ張り出してきた


何十年も前に購入した本
さらっと読んだなかで、「ヘイ・ジュード」が高く評価されて
「レット・イット・ビー」はそれほどでなかったのが不思議だったが
最近は何となく分かる気がする

この本読んでいるうちに音楽を聞いている気になっていく
右側からピアノの音、左から~~の音などと詳しく書かれているので
読み終わった後はそれを確認するために聴こうと思ったりする

さて日本ツアーの演奏曲
既にプログラムも先立って行われた外国のものでだいたいは想像がつくけれど
行けば分かることは前もって知るのは楽しみを奪うだけ
行ってからのお楽しみ!
と構えることにしよう

演って欲しいのは定番の曲以外では
アナザーデイ、ワンダーラスト、オーダーリン、ジャンク・アンド・アイ・ラヴ・ハー
最近の中ではマイ・ヴァレンタイン
ロング・アンド・ワインディング・ロードがあるなら大げさな編曲のやつじゃなくて
シンプルな方で演って欲しいな

アビーロードの「The end」までのメドレーも多分やってくれると思うけど
希望をあげたらキリがない

ホント楽しみ
ところで、ポールは今日は大相撲を見ていたようだ
NHKの画面でも流れていた
画面を通してみたポールは、やっぱりちょっと歳をとったな!
というのが実感
この日大相撲を見に行ったお客さんはラッキーな体験をした
運の良い人たちだ、さかんに生写真を撮っていた

来週の火曜日までポールは怪我・風邪などになりませんように!
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ポールとジョンの曲

2013年11月11日 20時20分53秒 | ポール・マッカートニー
今の自分の年齢近いことを歌った曲
それをポールとジョンが作って歌っている
しかし、ここでのジョンはジョン・レノンではなくエルトン・ジョンのこと
曲調に随分個性の違いが出ている
もっともエルトン・ジョンの方はバニー・トーピンの詩のイメージから
インスパイアされたものが大きいかもしれないが、、、

その曲とはビートルズ(ポール)のWhen I'm Sixty Four


アルバム サージェント・ペパーズロンリーハーツクラブバンドの中の1曲
なんか呑気な音楽
みんなと大勢で歌うと気持よさそうな曲

エルトン・ジョンの方は Sixty Years On


ユア・ソングが入っているアルバムの中の1曲
60になったら(人は死んでしまって)寂しくなることを切々と歌った曲
少しセンチメンタルな印象
でも秋に聴くにはいい感じの曲

この2曲 皆が知っているタイプの曲ではない
でも、好きなんだな自分は

ポールは「フール・オン・ザ・ヒル」
エルトンは「ハイアントンの思い出」
これらも少し知名度は低いがいい曲だと思う

ところで昨日ポール・マッカートニーが大阪に到着
いよいよ日本公演が始まる
フール・オン・ザ・ヒルは昔の世界ツアーで歌われていたが
今回の日本公演の中には入っているのだろうか

何れにしてもチケット確保した19日の東京ドーム公演が楽しみ


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今日聴いたポール・マッカートニーの楽曲

2013年09月01日 09時39分34秒 | ポール・マッカートニー
エアコンのない2階のオーディオルーム(?)
少し耐えやすくなって久しぶりにレコードをかけてみた
手始めはモーツァルトのK330のピアノソナタ
ケッヘルが300台の曲って傑作が多い
ヴァイオリン・ソナタ、ピアノソナタ・ディヴェルティメント

さらっと聴いた後はポール・マッカートニーのLP「タッグ・オブ・ウォー」から
スティービーワンダーと共作の「 What's That You're Doing?」
これって結構好きなんだな ちょっと分別くさい(?)「Ebony and Ivory」よりも
音楽の楽しさに溢れている
リズムと旋律線はスティービー・ワンダー
ポールはどのように関与しているかは知らないが歌手としての参加みたいに思える
しかし、音楽に関しては万能ぶりをここでも発揮
ノリノリでその世界を作り上げている
最後の繰り返し部分もなんか楽しそう

この「タッグ・オブ・ウォー」の中で有名曲ではないかもしれないが
自分が好きなのが「Wanderlust」
シンプルなメロディーと対旋律の掛け合いが効果的
今度の来日でも演ってくれないかな

この2曲の後引っ張りだしたのがパイプス・オブ・ピース から「Say Say Say」
プロモーションビデオにもなっているマイケル・ジャクソンとの共作
これもリズムがポールというよりはマイケル・ジャクソンの味わい
スティービー・ワンダーとのジョイントと比較してみると面白い
でも自分的にはスティービー・ワンダーとのジョイントの方が
出来がいいと感じる

さて聴く方もノッてきて引っ張りだしたのが
「ロンドン・タウン」から「Morse Moose and the Grey Goose」
アルバム最後の曲だ
これも初めて聴いた時から結構気に入っている
疾走感があって、2つの旋律の掛け合いが楽しい

これはライブでやれば受けそうな気がする
「live and let die」と同様なくらい
ノリノリになりそうな気がするが
ポールはこの曲のこと覚えてるのか少し疑問

そうだな、ライブでやってほしいのは「my love」よりも
「my valentine」
年齢を重ねて肩の力が抜けた音楽馬鹿の久々の傑作

こうして聴いてみると本当にポール・マッカートニーは
天才だと思う
彼と同じ時期を過ごしていられることは幸せなこと
そういえばジョン・レノンの最大の功績は
ポール・マッカートニーを発見したこと
とまでいう人がいるらしい

秋のポールの公演 待ち遠しいな


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詩と音楽(ジョンとポール)

2013年08月30日 15時49分00秒 | ポール・マッカートニー
例えばモーツァルトの魔笛
この作品が傑作なのは疑う余地はない
音楽に感激したゲーテが魔笛の第2部を書こうとしたとか

ところが、その台本は支離滅裂
さらわれたお姫様、そしてそれを嘆く母親
そのお姫様を助けに行く若者が情けないくらい弱かったり、強気一辺倒だったり
供の者もおよそヒーローとはかけ離れた情けない怠け者
話はもっといい加減に展開する
悪人と思われたお姫様をさらったザラストロが聖人で
お姫様の母親が悪人といったメチャクチャの展開

つまり魔笛が傑作なのは
全然台本のおかげではない

だが音楽はたとえどうでもいいことを歌っても
(庶民的な思いがおおいけど)
とても真実味・美しさ・楽しさに溢れている

結局、音楽のことは音楽の範疇でその良し悪しを判断すべきなのだが
ジョンレノンとポールマッカートニーを比較してみると
ジョンレノンの歌詞の素晴らしさ・崇高さ・センスに比べて
ポールの幼稚なそれは評価が低い

しかし、いつかジョン・レノンが
「みんなはポールの歌ばっかり歌ってる、自分のは歌われない」
と愚痴ったように、歌として多くの支持をうけ
聞かれ続け、歌われ続けたのはポールの方

そして時間が経った今
評価の邪魔となるような背景が除かれ
純粋に音楽だけが評価されるようになると
ポールの歌は多くの人にカバーされたり
幸福感を与えたりで、
早く亡くなったという点を除いてもジョンよりも支持されている
(純文学の芥川賞よりもエンタメ要素の多い直木賞のほうが
人々の人生に大きな影響をあたえることは順分考えられることとよく似ている)

というわけで、ポール・マッカートニー派の自分は
今年の来日にちなんで思いっ切り彼の応援をしてみた

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当たった!(ポール・マッカートニー日本公演チケット)

2013年08月16日 05時28分52秒 | ポール・マッカートニー

もしかしたら最後になるかもしれないポール・マッカートニーの日本公演
そのチケットが予約抽選で当たった

会場は東京ドーム
普通なら行きたくても遠すぎて行かないのだが
6月にウィーンで

これを見かけてしまったから
勝手に運命的なものを感じて抽選にエントリー

その抽選も外れる気は全然しなかった
必ず当たる!
ずっとそんな気がしていた
(もっとも、ポール・マッカートニーを聴きたいという人は
 年齢が上で予約抽選の競争倍率はそんなに高くなかったのかもしれない?)

いずれにせよ楽しみ!

未来に予定があるということは
それだけで生きる目標ができるということ
(かも知れない)
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ポール・マッカートニーとウィーン

2013年06月30日 08時22分43秒 | ポール・マッカートニー
都市の印象、例えば二度と訪れることのないような旅行地の場合
天気が良かったり悪かったりでその評価は随分と違ってくる

同様にフト目にしたもので、その都市のイメージを
決定づけてしまうようなことも少なくない
たとえそれが、単に個人の印象にすぎないとしても
自分にとって意味あるものは、結局は個人の記憶、思考の
中にしか存在しないのだから、
ある種の思い込みはその人自身のキャラクターに通じる

と、ややこしいことを理屈付けようとしているのは
自分にとってウィーンとポール・マッカートニーは縁がある様に思えるということ
それが偶然なのか、必然なのか
モーツァルトがプラハで歓迎されたようにポールもウィーンで
他の地区以上に愛されているのか?
と考えてしまったから

というのは、こんな看板を見つけたから

写真家であったリンダ・マッカートニーの作品展が開催されている
ということなのだろう
これはウィーンについた最初の日にシュテファン寺院の近くで見つけたもの

別のポスターもあった


何故これが気になったかといえば
実は37年前、自分がウィーンに来た時
ポール・マッカートニーはウィングスのツアーを行なっていて
たまたま偶然自分は野外のライブを体験することが出来たことがあるからだ

またポールが!ウィーンで!
その偶然に少し偶然以上のものを感じたということ

ザルツブルクが生誕の地であったにもかかわらず
モーツァルトはその地との相性が良くなく
ウィーンこそ、(最後はかわいそうな扱われ方をしたけれど)
モーツァルトにとって相思相愛の都市であった
と同じ事が、ポールとウィーンの間にも言えないか
と想像してしまった

つまりウィーン子はポールが好きなんじゃないのか?
と思ってしまったということ
モーツアルトを愛すると同じ感性でポールを
受け入れているんじゃないのか
根拠のない連想だけれど、こんなふうに考えることは楽しい
(誰の迷惑になるわけでもない)

そういえばポール以外にも
自分とワーグナーに関しても似た様なことがある(少し縁がある)

最初のヨーロッパの1976年は、バイロイト音楽祭が100周年の年
この時幸い自分はあの専用の祝祭歌劇場でトリスタンとイゾルデ、パルジファルを
見ることが出来たが、何十年ぶりのヨーロッパの今年は
ワーグナー生誕200年
それがどうしたと言えばそれまでだけれど
少しはワーグナーの音楽・周辺を辿ってみようか
と思うキッカケにはなっている

ということで
音楽の街、ウィーン
左利きのタレ目の天才音楽家ポールは
何かでつながっている
と考えたい自分がいたということ

ホント、自分以外の人にとってはどうでもいいことだろうな

自分では結構楽しんでいるけど
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ポール最高傑作「RAM」を再現!とても楽しい「Pure Maccartney」

2013年05月13日 21時30分53秒 | ポール・マッカートニー

おまけのDVDのついたこのアルバムは、ポール・マッカートニーがビートルズ解散後につくった
2番目のアルバム「RAM」を、ほとんどそのままの曲順、演奏でカバーしたポールへのトリビュートアルバム
演奏はティム・クリステンセン 残念ながらこの人のことは知らなかった

知らなかったのに手に入れたのはほんの偶然
ポール・マッカートニーとラムとかなんとかでひっかかってきた
そしてこれが本当に楽しいアルバム

普段はDVDなんて見ない自分で、パソコンのDVDプレーヤーしかないのだが
今日はおまけの方から体験することに

最初のToo many peopleから本家のアルバムを彷彿とさせる

ライブ演奏なので勢いがある
それに人数も多く、ポールの一人多重録音のものより分厚い感じ
まずは良い掴みの1曲目

続いて3Legs
黒人ぽい音色の声と途中からリズムが変わって
一見へんてつもない曲が複雑な感じに
ライブの良さはあるけど本家のリズムの変化のほうが少し面白いかな

Ram On
イントロからまるっとコピーしている
そしてそれは嫌味というより微笑ましい
ポールの音楽に心酔して出来る限り忠実に再現しようとしているみたい

Dear Boy
この曲結構好きな部類
メロディアスな主旋律にからむ対旋律
その同時に聞こえる音楽的な瞬間の充実感
本家ではリンダの声がプロっぽくない感じで変と思ったこともあったけど
曲の進行の素晴らしさでそれもクリア
この演奏でもやはりこのからみ合いは面白い

次はメドレーで
Uncle Albert/Admiral Halsey
潜水艦の中のような効果音の部分もライブでもきっちり真似している
そして演奏者もとても気持ちよさそうな
声を張り上げての歌
思わずDVD見ながら自分も歌ってしまう
このところはビートルズのアビーロードの
Boy you gona carry that weightの合唱部分を思い出させる
音楽の楽しみ快感ここにありと言った感じ

Smile Away
Heart of The Country
Eat At Home
もライブ感に満ちた楽しい演奏

本家と順番が違っている
Monkberry Moon Delight
これには期待していたのだが
悪くはないけど、もう少し頑張って欲しかったな
この猥褻な歌(?)英語なのでたいして意味もわからず
音だけ聞いていると曲後半の繰り返しの
本家のアドリブがすごい(メロディアス)
そこまで真似するのか!と思ったけれど
さすがにそれはなかった
あれはポールにしか出来ないのかもしれない

Long Haired Lady
これはDear Boyと同じように旋律のからみ合いが楽しい

そしてRam 最後の曲
The Back Seat Of My Car
さすがに最後の曲と言った盛り上がり
皆声を張り上げて、、、ロックと言う範疇を超えたただ歌うことの
快感に満ちた音楽がそこにある

そしてこれらの演奏をしている人々の
ポール・マッカートニーに対する愛情・尊敬・共感が
体全体から感じられてなんか泣けそうになった

それにしてもこの元となったアルバム「RAM」
これはホント傑作で自分の中ではポールの一番出来のいい
そして才能がほとばしった作品ではないかと思う

いろんなことをやって、しかもメロディアス
音楽的にもクラシック的な対旋律の使い方
そして効果も、、

アビーロードの後の勢いがまだポールの中に残っていて
作り上げた本当に良いアルバムだ

そしてこの傑作アルバムを再現し、「Pure Maccartney」
と名付けた本当にポールの真髄を表現したこのCD(DVD)は
去年の発売だったらしいが何故話題にならなかったのだろう

本当に口を酸っぱくしても何度も言いたい
ポールの「RAM」は最高のアルバムで
「Pure Maccartney」は最高に楽しいトリビュートアルバムと



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ポール・マッカートニーと桑田佳祐

2013年05月02日 10時26分03秒 | ポール・マッカートニー

勝手に自分は桑田佳祐はポール・マッカートニー派手はなく
ジョン・レノン派と思い込んでいた
そんな区分けは意味ないものかもしれないが
昨日興味深いものを見つけた

2002年のポール・マッカートニー特集《ラジオ番組)での発言
ポールのつくった曲の感想を交えたもの

ここで気づいたのが自分と同じような好み・印象を持っているということ
もっとも世の中のポール・マッカートニー派と言う人達は
総じて同じような考えを持つのではないか

詩人・アジテーター・表現者としてのジョン・レノンは
どこか軽い感じのポール・マッカートニーよりも
日本では重要視されている
しかし、この左利きの音楽馬鹿はもっと時間が過れば
その評価はジョンのそれを逆転してしまうのではないかと思う

ジョン・レノンは賢い人間だから
自分の仲間が日に日に様々なアイデアや曲を作って
自分の前に提示してくるのが、そしてそれが素晴らしいものであるばあるほど
ストレスを感じたのではないか(嫉妬という)
勿論立場を変えればジョン・レノンの方が圧倒的に優れているところはあるわけで
そこにこだわればなんてことないのだろうが
人間そう簡単に気持ちの整理ができるわけではない
そして多分ポール・マッカートニーはそんなジョン・レノンの気持ちはわからなかった
そんな風に思えてならない

今日のテーマは、ポール・マッカートニーはもう少し天才として
一番成功したポップミュージシャンとしてではなく
評価してほしいなということ

桑田佳祐と同じように
自分も好きなアルバムは「RAM」

それにしても「ポール・マッカートニーが好き」
と堂々と公言している藤田朋子はエライ


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