パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

奇妙な市の対応

2015年12月13日 22時17分06秒 | 産廃

日曜日くらいはカリカリせずに終わろうと思ったが
やっぱり怒れて仕方ないので取り上げることにした

それは先日行われた新城市議会の一般質問での
産廃に関すること
県から操業の認可を受けたタナカ興業は
ずっと前から地元の住民に質問状を受けている
ところが、その質問に対する回答は一向になく
途中質問内容を(地元の人にわからない内に)
市長の許可を受けて変えてしまっている
答えやすくするためというが、一回は答えが来ても
その後が続かない

そこで、市の担当者はタナカ興業と
何回コンタクトをとっているのか? 
との質問に、なんと40回あまりとの答え
傍聴席から驚きの声が上がる
40回もコンタクトしていて、質問の答えも
手にしていないとは、、
そして40回もコンタクトしていた事実を
地元の人達に知らせていなかったとは、、、

もう一つ、市の該当部署のスタッフは建設終了後のタナカ興業の
工場見学をしている
建屋の様子、窓の様子、ロックウール等のこと
地元の人が知りたいのは当然のことで
市に情報公開を求めたが、ここでの答えは
書類がありません
なんでも市長に口頭で報告したから文書には残さなかった
とのこと
(なんということを!)

なにか変だな、普通じゃない
そう思うのは当然のこと
何故、こんなことがまかり通っているのか? 

例えばこれらのことが法に触れないとしても
こうした市のやり方はどうなんだろう
市のやり方
その市のやり方をコントロールしているのが、、、

やっぱり、何かを問われても仕方ないかな 

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勉強会「産廃反対運動の成功例から学ぼう」

2015年11月29日 07時52分14秒 | 産廃

産廃絡みの3日続きの会合の2日目が
昨日新城富岡ふるさと会館で午後2時から開かれた

「産廃反対運動の成功例から学ぼう」
住民一丸となって、ここからできること
講師 岩中美保子氏 

主催は子どもと環境を守るママの会

同じような問題を抱えている(抱えていた)人たちの
話を聞くということは、新たな発見があったり共感を覚えたりして
次につながる気力が出てくるなど良いことが多い

ところで、話を聞いていて既視感、以前にもこんな話があったぞ
と言う思いを抱いた(小牧市の住民投票&勉強会の時の印象と同じ)
春日井市松河戸地区の産廃焼却炉操業反対の活動の説明をしているにもかかわらず
あまりにも新城市で起きていることとそっくりな状況
申請者の住民説明会に対する要望に応えない点
県の機械設備に対する判断に不安感を覚えた点など
本当にそっくりだ
この分では、日本国中同じような問題を抱えている地区が多いと思われる

最初に松河戸で反対活動の経過のビデオが上映された
冒頭から「これはダメでしょう」の印象
焼却炉が全くの街の中(田舎なら良いというわけでないが)
こんな場所でよく県は許可したものだと不思議な感覚を持つ 

次に事業者の説明による焼却炉の性能についての疑問
専門家から見れば限りなく怪しい性能しか保証されないのに
県は「法に則って」認可をした

実はこの性能に対しては、県の判断は間違っていた
(と言ってしまうと、県の方々は腹をたてるかも知れないが)
と言われても仕方のない経過となっている
問題なしと許可を下した焼却炉を試運転したらいきなりトラブル発生
予想外(?)の問題がでて、すぐさま改善命令

そしてこの改善命令が何回か続く
このことを新城市に置き換えて思うと、
県がタナカ興業の機械設備の性能を認めたとしても
それが本当に実情にあっているのか大いに疑問がのこるということ
(つまり操業したら悪臭が出まわる可能性があるということ) 

県の判断は「法に則って」判断したということで、
必ずしも正確な数字に基づく、住民の生活を守るための判断とは
言えない

本当に機械設備が安全か、機能するのか
そうした疑問を解消するために、事業者の申請書を情報開示してもらって
チェックしようとしたいが、ここでもまたハードルが発生
松河戸も新城市も情報開示の請求をしたが、すんなりと情報は見せてもらえない
(なんでも事業者の許可が要るためらしい、果たして事業者は許可するのか
   この手続自体が変な段取りと素人は思ってしまう)
松河戸では何度も情報開示を求め
結局分厚い申請書を手にすることが出来たという
(見習わなければ!) 

しかし、許可がでてしまった事実は変えようがない

松河戸でも許可が降りてからも、粘り強く、楽しく、
そして知恵をつけて 、他の人の知恵を借りて活動を続けたという
その方法の一つとして、裁判と言う手段を講じ、結果的にはその裁判は
負けたが、県が住民の姿勢を評価して認可の取り消しに至ったのだそうだ 

やはり実際の体験から来る話は説得力がある
議論の上での手段も大事だが、人間の営みとしての活動として
どんな心構えで、実際に何をするのか
といったところは参考になる

新城市の産廃に関する活動は、若い人も多い
そして会場から声も出たが「ジジババ」も協力すると言っている
願わくば、新城市の南部の問題だけでなく、広く市民の問題として
認識して欲しいものだ

それにしても市民が知恵を持つ、情報を持つ、一人ひとりが考える力を持つ
ということは、あまりにもゆっくりした歩みで(一部の真剣に活動しているひとには)
物足りないかもしれないが、結局は大きな力となるものだと実感する
 

 

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産廃対策会議(県の説明会)傍聴

2015年11月28日 07時41分45秒 | 産廃

昨日新城市の富岡ふるさと会館で
産廃対策会議 県の許可経緯の説明会があった が
やっぱりな!
というのが第一印象。

現実的には県の方々は肝心な脱臭機能や発酵槽が
正常な機能を発揮できるということを
科学的(数字的、実証的)に説明できていなかった

県の説明は、昨日ネットで調べた
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第10条の5
によって許可の基準としている
会場で手渡された用紙には

イ、 施設に係る基準
(1)汚泥の処分を業として行う場合には、当該汚泥の処分に適する脱水施設、
       乾燥施設、焼却施設その他の処理施設を有すること

  (2)~(5)略

(6)その他の産業廃棄物の処分を業として行う場合には、その処分を業として
      行おうとする産業廃棄物の種類に応じ、当該産業廃棄物の処分に適する処理施設を有すること

(7)保管施設を有する場合には、産業廃棄物が飛散し、流出し、及び地下に浸透し、並びに
  悪臭がしないように必要な措置を講じた保管施設であること

ロ、申請者の能力に係る基準
(1)産業廃棄物の処分を的確に行うに足りる知識及び技能を有すること

(2)産業廃棄物の処分を的確に、かつ、継続して行うに足りる経理的基礎を有すること

【審査結果】 

平成26年3月26日付で(有)タナカ興業から提出された産業廃棄物処分業の許可申請書に
ついては、悪臭対策や処理能力を始め、産業廃棄物の処分に適する施設かどうかなど、
認可基準に基づき、厳正かつ慎重に審査した結果、いずれも基準に適合しており、許可することが
妥当と判断し、平成27年11月5日付けで「許可」した

とあり、この内容を説明された
わかりやすいところから説明すると(ロ)のほうが簡単で

(1)産業廃棄物の処分を的確に行うに足りる知識及び技能を有すること

とは、ある団体の開催する講習を受けて(試験があるらしいが)、そこで
講習修了書みたいなものを貰えば、これでお墨付きで
産業廃棄物の処分を的確に行うに足りる知識及び技能を有することになる
ということらしい
結局専門家でなくてもいいということで、
タナカ興業側はやってるうちに慣れるから いいんだと言ったとか、、、

(2)産業廃棄物の処分を的確に、かつ、継続して行うに足りる経理的基礎を有すること

これは直近の3期の決算内容を問われたもの

問題は(イ)の施設に係る方で、
機械の性能についての質問が地元の方々から数多く疑問の声が上げられた
脱臭装置の風量について、タナカ興業からでたものと、他の地区で操業しているものとの比較すると
タナカ興業の処理量を鑑みると装置は物足りないのではないか

悪臭が出ないようになっているというが建屋の構造上、それは一概に信用出来ないと思われるが

しかし県の答えは、構造上悪臭は外に出ないと考えられる
処理能力等については、専門書、文献によれば安全と認識している
(この辺りの根拠が傍聴していてもすごく希薄な感じを受ける
 ホント大丈夫かと) 

どうも机上(書類上)の 整合性だけで物事が進められているようだ
だからこそ地元の方々の不安は書類だけの審査で良いのか
となるのだが、現場のチェックにしても、それがまともに機能するか
どうかではなく、申請書通りになっているかだけのチェックで
本質的な機能の問題は問われていない節がある
おおまかに言えば、脱臭装置があればその性能いかんを問わず
許可の対象となると言った雰囲気

この性能について、地元の方から更に安心できる詳しいデータを
要求されたが昨日の会場では準備されておらず、感情を抜きにした
数字的な討論は先に進まず

別の角度から、地元の方から質問

地元が反対している事実に対して許可判断に影響があったか
許可は、産業廃棄物処分業の許可申請条件のみで判断している

田原でヒ素が出た話があるが、、、
産業廃棄物処分業の許可申請の条件の中にそういったたぐいのことは
はいっていません、県は「法に則って」判断をしています
この「法に則って」という言葉は何回となく繰り返された

しかし、その法というものは人びとの安全な生活を担保するためにあるはずで
産業廃棄物処分業の許可申請書にしたところで、
その目的のために作られたはず、ところが今は書類上の要件が揃っていれば
もともとの目的(人びとの安全の生活を担保)が不鮮明でも、
なし崩し的にゴーサインが示される印象を持つ 

まだまだ気になったことがある
品質基準はタナカ興業が独自に決めたもの(結局発酵日数も好き勝手にできる?)
欠格条項(暴力団関係者、過去5年間に禁錮以上の以上の刑を受けた受けたもの等)に
該当しないこと(これは申請者からの文書回答で判断 事実確認はなし?)

少しばかり偏った考え方なのは認めるが、こんな手続きで本当に良いのか
と思ってしまう 
「法に則って」この法の存在価値(法理というらしい?)が 熟慮されず
法の形式的な判断や運用だけが独り歩きしている現実を
ここでも見た気がした 

そして許認可権を持つということは実は
巨大な権力なのだということを改めて感じてしまう

会場は地元の方々の傍聴も多かった
質問もヤジも禁止されていて、傍聴者にはストレスのたまる時間だったに違いない
自分といえば、県の説明の科学的な安全性の根拠がとてもあやふやな感じを受けた
こうした科学的な数字の根拠を求めて地道に勉強され、鋭く県に質問を繰り返す
地元の方々のひたむきさ、努力には本当に頭がさがる

県の説明会はこれで終了!
ということには当然ならず、
県にデータを準備してからの説明会
住民の誰でも質問ができる機会を設けて欲しいと要請
この会場では市長も市の該当部署の方も、
その方向で 進めていく旨の発言があった

本当に開かれるか?
次はいつか?

車での帰路、なにか気分が昂ぶっていた
何かがおかしい、、、
いったい何なのか? 

 

 

 

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よくわからないけど、許可されていく産廃

2015年11月27日 09時20分07秒 | 産廃

新城市の南部工業団地の産廃阻止活動にご尽力されている山本拓哉氏のブログに
愛知県知事宛に行政文書開示請求をした件の回答があったと
アップされている

しかしながら、上の2つの画像は法律用語が多くて
残念なことに、どんな意味なのか(何を言っているのか)さっぱりわからない
それで少し調べてみた

まずは、ここに出てくる廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則というものを調べると
これがとんでもなく長い凄い分量の法律があって(これを理解するのは、多分素人は無理)
そこに
産業廃棄物処分業の許可の申請と言う項目があって
産廃の営業許可の申請を行うものはこれこれの書類を出さなければならない
となっている

 氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
 事業の範囲
 事務所及び事業場の所在地

といった当たり前のことから
 事業の用に供する施設の種類、数量、設置場所、設置年月日及び処理能力
などダラダラと続く
その中で、気になったのが

六  当該事業を行うに足りる技術的能力を説明する書類

つまり、環境汚染や周辺に被害が及ぼさないような法律的な縛りは設けている
というわけらしい

しかし、ロックウールの処理能力への地元の不安は
ここで要求される技術的能力を証明する書類に対する県の認識(評価)は大きく違う

処理能力の具体的な根拠は挙げず、必要な書類が出ているから
県は大丈夫などと、判断したのでは無いのでしょうね

本当にこの法律を隅から隅まで知っている人は少ない
この法律自体が懸念される問題を防ぐために作られたと思いたいが
現実にはこれこれの書類上の手続きや書類さえあれば、機械的に
通されてしまうといった自体になっていないか、とても不安に思う

ところで、山本氏をはじめとするグループは
その中の一部の書類を開示してほしいという要望だが
県はそのような書類は無いから開示出来ない(と言うことかな) 

なんだかな
この書類が、あるかないか にしても県の人の言葉を信じるしか無いし

今晩、富岡ふるさと会館で行われるタナカ興業の県の認可の経緯
の説明が行われるが、しっかり聞き逃さないようにしなければ

 

 

 

 

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県が許可の経緯説明(27日の産廃対策会議)

2015年11月20日 16時43分58秒 | 産廃

しばらく産廃のことを取り上げなかったのは
11月初旬に愛知県からタナカ興業に営業許可が降ろされてしまって、
今まで地道にできることすべてを行ってきた
地元の方々やママの会の皆さんのことを思うと
気が滅入ってしまっていたから

でも、自分よりももっとたくましい地元の方、ママの会の方々は
今度は別の方法で、やはり地道に活動をすることになっている
それは地元エゴではなく、ママの会の方々は循環社会についての
あるべき姿を考えるようになっているようだ
そして政治への参加の仕方も学んでいる
これには本当に頭がさがる 

それししても、愛知県が認可に値するという
タナカ興業の申請書にはどんなことが書かれていたのか興味がある
産廃の営業申請には、当然の如く地域環境を心配する地元の声があがる
その声にキチンと説明できるような内容の申請書になっていたのか
それが知りたい

地元の方々が自らロックウール脱臭装置の性能についての勉強を行い
その装置の限界(温度とか量)を踏まえて、実際に装備されるものが
現実に機能するのか?といった質問状を出している
しかし、県は「問題なし」の判断(ということだろうが)
 

片方は心配、県は「問題なし」
ここに本当に技術的な判断があったのだろうか?と思ってしまう
というのは、行政というものはこの手の判断をしがちだと思えて仕方ないから
話は変わるが、新城市の庁舎建設の見直しの実務協議でも
同じ会議に出ていたのに答えはまるっきり違う
片方は市民案は不可能、片方は可能
しかし決定権があるのは行政 
その根拠は納得できなくても行政はこう判断したの一点張り

昨日の新城市富岡ふるさと会館での
新庁舎の「求める会案」説明会に
産廃阻止の活動をされている方が来られて
この自分が疑問に思っていること
県の判断(許可の経緯)の説明が11月27日に
行われる予定であるとの報告があった

傍聴は可能
ただし質問はなし(委員の人はできる?)
一方的に説明・経過を聞くだけなら物足りない部分もあるが
よく聞けば、本当にその判断で良いのか?
と言った疑問も出てくるに違いない

産廃の関しての会議は3日連続でテーマを変えて行われる

新城市民は他人事ではなく、自分の問題として関心をもってもらいたいものだ

活動をしている方々、頑張れ!


 

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第11回新城南部企業団地産廃対策会議

2015年10月01日 09時43分21秒 | 産廃

昨日、第11回新城南部企業団地産廃対策会議が
富岡ふるさと会館で19時半から
市の関係職員、地域の代表の方々を交えて行われた

その詳しい内容等については山本拓哉さんの
ブログで明らかにされると思われるし
自分は途中から興味を持った人間で 
広範な知識を持ちえていなくて詳しい説明ができないので
少し無責任かも知れないが、部外者からの印象を 

先ずはタイトルの「産廃対策会議」とはいったいなんだろうと
会議を終えて帰りながら考えた
会議に出席した地元の方々は、産廃進出反対の立場で一貫している
ならば、進出阻止のための方法論を探すために会議か
といえばそうではなく、市の職員の方々は、
産廃阻止のための地元の方々が考えついた方法・手段をやんわりと
法律的な縛りうんぬんで避けている 
それは一見客観的な、かつ一般的な見解かといえば
どうもそうではないニュアンスが感じられる

ここでも問題視されたのは環境保全協定のこと
(ただし、昨日の会議は環境保全協定を結ぶための会議ではないと
 市側から冒頭に明らかにされた)
6月の市議会で市側は地元に変わって環境保全を結ぶ意志があることを発表した
しかし、この環境保全協定の拘束力について、当初はいろんな憶測が飛んだ
紳士協定で拘束力など無いに等しいとか
違反した場合の罰則は企業名の発表に過ぎず実効性がないだとか、、

ただ、9月に行われた産廃フォーラムで石渡氏の発言からは
拘束力は存在し、営業ストップまでに至る場合があるとされた
しかし、その場合訴訟の手続きが必要で、当然お金もかかるし
その訴える主体が誰になるかといえば、市はなれないという
(市議会で市はこのように発言されたと認識しているが、勘違いかも知れない)
ということは、現実的な実効性はすこし怪しいものとなる

またその環境保全協定の基準をどのように作成するかについて
地元の方と市側の立場の違いがこれもまた大きく違う
地元の方々は産廃阻止が目的なので、厳しい基準を設定し
間接的に諦めてもらうか、来たとしても環境被害がないと思われる
高いハードルを設けたいとしているが
市側はその基準を該当企業(タナカ興業)と相談の上決定したい模様
地元の方々が心配するのはその基準が
来てもらわないための基準ではなく、
来てもらうための基準になってしまわないかということ

実はここに問題点がある
地元の方々の市側への不信感
必死に訴えて何も変化・行動がなされないこと対しての不満
しかし、それを言っていても仕方ないので地元の方々は
素人ながら様々な情報を収集、そして法律的な知識も共有し
それを市側に報告・提案するに至っている

ところで話は飛ぶが、産廃阻止の人たちの理由はよく分かる
悪臭、環境破壊への危惧などなど
しかし進出を進めたいという人達の、新城市側のメリットがわからない
新城市に企業が進出すれば法人税が増える、雇用機会も増える
くらいのものだろうか
しかし、そんなもの以上に重大な問題として
地元の方は阻止の活動に携わっている

多分市の職員の方は職務に忠実なだけだと思う
与えられた仕事を忠実に実行する
プロフェッショナルとしての行政マンの立場で
ところが勉強をして必死な地元の方の知識量は
彼らの上を行っている

5月に完成した建屋の見学を市の職員がチェックし
第一次発酵、第二次発酵のシステムの現場視察においても
そこで行われた説明は、
技術的に長けた専門家やメーカーの人間ではなく単にタナカ興業の
社長の説明だったとか
その説明を聞いて市側は理解したと判断される可能性があるが
昨日の質問では、テクニカルなことが飛び交い
実際は視察現場でそのような技術的な十分に突っ込んだ質問が
なされるべきだったことが明らかになった

そしてこの建屋については不安要素が
まだまだいくつも見つかりそうな様子

新城市で他の地区に先駆けて制定された施肥条例
これは実際に制定されたことに大きな評価がされるべきことと
思われるが、次の地元の方の合法的な要望は悪臭規制について

これも7月に市長あてに、富岡・黒田・一鍬田・東清水野区長の連名で
提出されている
地元の方々の要望は、八名地区の臭気基準を現在のものよりも
上げてほしいというもの
それは現実に小中学校・幼稚園も存在し
もはや工業地域の範疇ではないし、この臭気基準を上げることにより
タナカ興業進出を防ぐ一つの手段となるから有益なものとの認識している

しかし市の答えは工場団地は八名地区だけではなく
同じ行政府が管轄する工業団地に異なった臭気基準が存在するとなれば
整合性が取れない
また悪臭を発する可能性のある事業体は市内に40社存在し
それらとの整合性も加味しなければならず、市としては一律の
臭気基準を設定したい そしてそのためには調査等の時間がかかる

だが、会議まで何回も開いて行っているのは一般論ではなく
八名地区の問題、方法として先ずは八名地区の臭気基準を変えて
順次個別に変えていく方法は!
と訴えるが
八名地区にスポット的にその臭気基準を持って行くには
環境保全協定を結ぶことが前提となる

どうもこの辺りから話が噛み合わなくなっていく
市側は善意に解釈すれば地域のために環境保全協定を結びたいとしている
(しかし、地元の同意はないならば結ばないとはっきり公言している)
環境保全協定は操業許可に必要な要件ではないが
あるのが普通とか常識なのだそうだ(産廃フォーラムでの話から)

ここからの判断は確かに難しそう
環境保全協定を結ぶということは市が間接的にゴーサインを出した
と県にとられそうだし、そんなものは関係ないともとられそう
ただ県は申請がなされてから随分長い間結論を保留にしている
申請後90日くらいで何らかの決断がなされるのが普通らしいが
それが現実に一年以上もストップしている

ここまで振り返っていつも不思議に思うのは
市の立場のこと
市は何をしようとしているのか?
市は八名地区に人たちの意志をどのように考えているのか?
どうもわからない
市は市全体を考えたうえで、市がこの計画を進めることは
どれだけのメリットが有ると考えているのだろうか
また、市民全体の声ではないと判断しているのだろうか

市の進む方向性
それを決めて実際に職員の方々に指し示すのは誰か
その判断がどうも聞こえてくる市民の声から
判断すると間違っている思える時(同意できない時)
職員の方々はどういった行動をするのだろうか?

本当は多分職員の方々も、地元の方々もみんなで
納得できることを求めているのに 
それができないでいるのは何故なんだろう? 

 



 




 

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産廃フォーラムの発言から考えたこと

2015年09月06日 18時34分27秒 | 産廃

新城市の文化会館で千葉県の県職員 産廃Gメンこと
石渡正佳を招いて産廃フォーラムが行われた

その内容についてはおそらく主催者である山本拓哉氏の
ブログ等で公にされると思われるので
フォーラムを見学した一市民として全然関係ないかもしれない感想を

特に記憶に残っているのは「職員も市民の(民衆の)声を聞きたい
反映したいと思っているのですよ」のひとこと
石渡氏が現職の公務員であるだけに、公務員の立場を踏まえた
発言だが、これは自分が庁舎関連で市役所に出向いた時も
実感として感じること

大半の真面目な職員の市民の声を何とか円滑に反映しようとしている
ように見える態度、応対振りを見て、職員の方々が自分を出せないくらい
仕事として強制される(?)ように思えるのは何故なんだろう

市の職員は自分の判断でなにかできるわけではなく
また安易に口にしてはいけないかもしれない
結局職員という職業はある人(行政のトップ)からの指示を
良い悪いの自分の判断をしないで忠実に行うということなのだろうか

時に、上からの命令でも「それは違う!」と言い切る強者が
いるかもしれないが、おそらく大半は無気力というのではなく
自分の生活を守るために与えられた仕事をまじめに行うのではないか

話は飛ぶが(いつものように)ハンナ・アーレントが扱った人物に
アイヒマンがいる
アイヒマンはナチスの幹部で多くのユダヤ人をガス室へ送り込んだ人物
この人物の裁判を傍聴して彼女はアイヒマンが怪物のような
非人間的な人物ではなく、単に自分の与えられた仕事を果たしただけの
家に帰れば普通の人物だった事実に驚く

そしてアイヒマン自身も自分は命令に従っただけ、自分がしなければ誰かがした
しなかったら罰を受けた、、、と弁解の言葉を述べる

行った罪の大きさに比べてなんと卑怯な!と感情的には思えないこともないが
このことは、多分世の中には呆れるほど多く存在する事柄ではないのか

組織の中の自分、個人としての自分、人としての自分を存在し続けるための
本能的な知恵とか対応
それは本当に悪いことか 部外者として攻めることができることか

もちろん市とか県の仕事の範囲ではここまでのことはないだろうが
今問題となっている安保関連法案については、与党である自公民の中にも
全面的に賛成しかねる人もいるかもしれない

自分がなにか間違っていると感じるような与えられた仕事
それに対して自分の内なる心を信じて内部告発する人がいる
そしておそらく自分の内なる声は、誰にでも存在して
それがどっちの方向に出るかだけの問題のような気がする

個人の判断、
人としてあるべき道を少しばかり自らの生活への不安を犠牲にしても行う人
本来はそうあるべきと思っていても、今の生活がなければ未来もないと考える人
このどちらが正しいかなどは誰も言えない(ザンデルさんもそう言いそう?)

公務員の仕事 自分はその立場に立ったことがないので分からないが
与えられた仕事を着実にこなすことが、その大半とするなら
与える仕事、仕事の方向性を指し示す人の判断はより重要となる

そこで新城の一市民として、今の職員に全体的な方向性を示す力のある人は
その判断が正しいか
言葉の上の饒舌さではなく、実態を伴った内容の方向性が示されているか
残念ながら、今は、、、、

(ホント、いつもながらまとまらないな、つくづく情けない) 

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どちらが説得力があるか(新城市 産廃の環境保全協定) 

2015年08月16日 19時31分48秒 | 産廃

新城市八名地域の人は産廃業者であるタナカ興業と
環境保全協定を結ぶことは、好ましいものではないと思っている
それは、結ぶことは 許可を下す権限のある県(環境部)が
新城市は産廃業者が来てもいいと判断したのだ
と思ってしまいそうだから

一方、市は県が許可してしまってから環境保全協定を結ぶのは
困難だから、念の為に、保険的な意味を込めて
地域の代わりに市が結ぶという決断をしたいとしている

はたしてどちらが本当なのだろう?
問題は市と地域住民との気持ちがどうも一つではないところにないか

市はタナカ興業に関する質問を地域住民の出したものとは 勝手に変えて提出している
(市が言うには一旦答えやすくするために)
そして、その答えやすくなった質問に一度は答えがあるようだが
市が言っていた次の段階への質問には答えが返ってきていない 

ところで、安易に市という言葉を使ったが
この「市」というのは実際は誰の意志なのだろう
職員自身に方向性を持った意志があるわけではない
だとしたら、、、

新城市の大半の問題はここに集結するのかもしれない
これが最近の 自分の偏見に満ちた(?)印象

 

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国立競技場だけでなく、産廃にも関心を!

2015年08月02日 05時55分58秒 | 産廃

住民投票を経験し、一応大幅な見直しを勝ち取った新城市民は
(まだ本当に大規模の縮小されるか怪しいが)
現在マスコミで騒がれている国立競技場のドタバタを
新城市の庁舎のゴタゴタと似ていると感じる人は少なく無いだろう

建設費の大幅な上昇
間に合うのか
予算はどうなふうに決まっていったのか
責任は誰にあるのか、どのようにとるのか
一旦決まってしまったら、見直しは難しいのでは、、、

本当によく似ている
しかし目を転じるとまだまだ違うところでも
似たようなことが起きているらしい 
つくば市では総合公園建設の是非を問う住民投票が行われるらしい

どうやら大きな目でみると、こうした行政と市民間の行き違いは
最近の傾向といえるかもしれない
流行りといったものではなく、今まで問題にされていなかったことが
徐々に市民に情報や知恵がついてきて、いままで議員・行政にお任せだったことを
自らの問題として考えるようになってきた
ということかもしれない

ところで、新城には現在進行中の庁舎見直しと並んで
大きな解決すべき問題がある 

それは新城南部工業団地の産廃業者進出に関する問題
何年も前から地元の方たちは進出阻止を掲げて活動してきた
車で八名地区を走れば産廃進出阻止を訴える看板や旗を
数多く見かけるから、その活動自体は知られているようだが
それが新城市民の全体の問題か、といえば残念ながら対岸の火事
みたいな感覚の人が大半なのではないだろうか

実は自分もそうだった
きっかけは庁舎見直しの住民投票を求めて活動する人が
産廃阻止の活動する人と被って、そこでいろんな情報を聞くうちに
これは無関心ではいられない
ということになった

産廃業者は社会の必要悪(こんなふうな表現は産廃業者の方には申し訳ないが)
みたいなところがあって、どこかで処理をしなければ社会が回って行かない
その何処かだけの問題で、たまたま新城が その地として選ばれてしまった
傍観者はそんな風に考えるかもしれない

しかし、当事者はそれどころの問題ではない
ましてその進出企業が真っ当でないと予想されるなら

この地区の方からはまずは臭いが問題視された
進出企業(タナカ興業)が現在行っている堆肥と称するものの
生産と処分を行っている場所(豊橋東細谷の工場・田原市和地)
に行って、臭いを確認したところ
尋常なものではないことがわかった 
(これは自分も現地に赴いて確認した
行った日は工場は大したことはなかったが、和地の方は
風下で臭いを感じたと思ったら吐き気がしてきた )

臭いというが、実際には生活する上で大変な障害となる
まずは洗濯物が干せない(臭いが移ってしまう)
子どもたちが外で遊べない
いつも窓を閉め切った生活をしなければならない
これらは田原の人たちが実際に経験していること
だから新城市も同じことが予想される

問題はそれだけではなかった
田原の積み上げられた堆肥というものの土壌を調べてみると
有害物質のヒ素がとんでもない数値でカウントされた

新城市にできるのは工場だけで
堆肥が積み上げられる訳ではない
とのんびり構えていると、知らないうちにとんでもないことになる

田原市もそうだったように耕作放棄地、
歳をとってもう野菜をつくることも無くなった 畑に
畑の有効な使い方(現金化)の一つ として
この堆肥と称するものの施肥やら保管が提案される

そしてその内容がよくわからないうちに契約
気がついた想像もしなかった出来事に発展 

つまり先ほどのヒ素などの土壌汚染が後々の
水質汚染にまで広がっていく可能性は充分に予想される
タナカ興業の生産する(中間処理する)堆肥は食物残渣・下水汚泥由来で
その中にどんな成分が含まれているかは不明
(その為に県は下水汚泥由来の肥料の使用については使い道を限定しているとか)
つまり、工場が一つ出来てしまうということで
それから派生する問題が幾つもあるということ

臭いの問題から発生する暮らしにくさ
知らず知らずのうちの産廃投棄の集積地
水源汚染の問題

これらは、単に新城市の八名地区だけの問題ではない
いつか自分の身に降り掛かってくる可能性のある問題といえる 
でもそれには少しばかりの想像力と何かに共感する力が必要

とりあえず地元の方は、産廃の社会的意味などの問題はさておき
問題となる産廃業者の進出阻止を目指す
そして一見頭ごなしの否定に思えるこの活動は
対象となる産廃業者の現実・実情が明らかになるに連れて
不安は益々募っていく
それは臭いやヒ素の問題だけではなく
産廃業者に質問状を提出したのもかかわらず
何の解答も寄せられなかったり
代表者が説明会に出席するようにお願いしても無視されたり

つまり、企業としてどうなのか?
という点まで不信感が募ってくる

この南部工業団地の営業許可を下すのが県の仕事
とはいうものの県も地元の声を無視して
簡単に許可を下す訳にはいかない 
一応の市の方向性も尋ねることになる

そこで市の方針・方向性の問題
地元は完全に進出に反対の姿勢
しかし、市はどうも同じようには考えていない
その一つの現われとして、先日も話題となった環境保全協定の問題がある

営業許可は県の決めること、決まってからでは遅すぎるので
予め環境保全協定を結ぶことは有意義
地区でできないなら市が責任をもって行う 
というのが市の考え方
ところが、反対派の視点からだと
環境保全協定を結ぶという事自体が、市は営業許可を出しても良いもの
と県が判断してしまわないか、それにこの環境保全協定を守るかどうかにしても
今までも質問には答えない、説明には来ないと言う企業が
はたして守るものなのか、本当に実効性があるものなのか
おおいに疑問で安易に結ぶべきものではないと考える

この辺りになると、市の向かっている方向というのが
誰の意志を反映しているのだろうかと思ってしまう
少なくとも八名地区の人達の意見を代表しているわけではない

市は一般論で物事を考えようとする
しかし、それが良いかどうかはさておき普通の市民は
現実、目前の問題について考える
今回は産廃の概念論ではなく、現実の少し問題がありそうと
予想される企業の進出についての反対活動

市とか行政は、言葉の上では市民が主役と言いながら
現実にはなかなかそれを実践していないと思われることが
少なくない
声を上げる市民がいても、その数は一部と判断してみたり
自分たちの正当性を訴えるが、解決策を提案しなかったり
先の住民投票に関する出来事にも本当によく見られた(見られる)光景だ

もっとも、市の職員が市民の方を向いていないか
といえば、そんなことはなく、
職員の方は与えられたなすべき仕事を
単に真面目に取り組んでいる可能性がある

なずべき仕事、その方向性を決めるのは、、、

結局、そのところ
どのような方向に持って行きたいかを
妙に勘ぐられることなく、公明正大にクリーンに
市民全体に理解されていればいいのだが
新城市はそれができているのだろうか?

ゴチャゴチャ書いてたら、まとまらなくなってしまった
でも、大事なことは
産廃問題は八名地区の問題だけでなく
新城市民全体の問題として関心を持って欲しいということ

一度その臭いを嗅いでみると
それがどれだけ異常なものかわかる
そして臭いを地元の人が否応なく経験することとなったら、、
と想像することは、まわりまわって自分のためにもなるのでは
(普段探しもので時間を使ってばかりのぐーたらな自分でも
 これじゃいけないと思うから、こころある人はきっと心痛めるはず) 

 

 

 

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久しぶりに蛇足ながら産廃の話題

2015年07月24日 21時56分57秒 | 産廃

新城市は新庁舎建設の見直しだけでなく
産廃業者の進出が大いに問題となっている
八名地区の住民は素人の集まりながら地道に活動し
6月の市議会では施肥条例の可決まで持ち込んだ
(その努力には頭がさがる) 

ところでこの6月の市議会で持ち上がった問題がある
それは地区に代わって市が産廃業者であるタナカ興業と
環境協定を結ぶつもりであるということ

これは環境部長から説明されたが、もちろん職員個人の方針とか
意見ではない
市の方針とは実は市長の方針ということ 
もちろん地域の住民は、そんな軟弱な協定などを結ぶことには反対している

6月議会で説明された環境部長の話では
環境協定は拘束力があり、一定の歯止めになりうる
というもので
今日、富岡で行われた市長と語る会で市長は
なぜ市が地域にかわって協定を結ぶかといえば、タナカ興業の営業の認可については
県の判断であって、もし県が許可をしてしまってからでは遅すぎるので
念の為に一定の歯止めとなるであろう環境協定を結ぶことは有効な手段
と説明している

しかし、反対派の意見は、そもそも環境協定自体になんの拘束力もなく
単に守ってもらう依頼にすぎないし
環境協定を結ぶということ自体が県に、新城市は一応営業しても良いとしていると
判断されてしまう材料になってしまう
現在県も大いに悩んでいる問題を、こういう判断に導く可能性のあるものは
避けたほうがよいというもの

こんな風に考え方は、モノは言いようで全く平行線
自分としては、今までのように強固に進出阻止を掲げるほうが
安易な保険である環境協定を結ぶよりも
より現実的と思える

タナカ興業はゴミか肥料かとか
堆肥と称されるものの中にヒ素が検出されたり
反社会的勢力との関わりが噂されたり
つまり県が自信を持って認可できる状態でないのは事実
まして県からもタナカ興業に依頼する下水等も減少している

タナカ興業は地域住民からの質問には何も答えないし
答えやすく変更された市からの質問に答えたが
更に突っ込んだ次の質問には答えていない

客観的に見ればこの企業が信頼に値するかどうかは
誰の目にも明らか
信頼できそうもない企業が約束を守ると判断するのは
現実的ではない

それでも言葉巧みに、なにか理屈をつけて営業許可に進めそうな
状況をつくるとしたら、、
市長は民意を無視していることにならないか
たとえ許可を下すのが県であったとしても 

 

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