パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

忍びと忍術

2008年10月13日 21時56分08秒 | Weblog
江戸時代選書 山口正之著 雄山閣

えらく真面目な本
そして興味深い内容から成り立っている

第1篇 忍術と歴史
 第1章 伊賀と甲賀
 第2章 忍者の実戦記録

第2編 忍者の盛衰
第3編 忍者と科学
第4編 忍術と文学
第5編 忍術と道徳
第6編 忍法
 第1章 忍術の秘密主義
 第2章 忍技のさまざま
第7編 忍術と呪術
 第1章 呪術混合
 第2章 魔術と人相
第8編 忍話抄
第9編 忍者心得張
第10編 忍術の文献
 第1章 万川集海
 第2章 忍書探訪
 第3章 忍術文献

以上からなる労作だ

ここでは忍者がリアルな姿で記録されている
忍者はっとり君、伊賀の影丸、風のフジ丸、猿飛び佐助などの
面白おかしいもは忍者者の文学としてさらっと流して
大半は真面目な調査からなる記述の終始している

確かに忍者という人種は現実主義者であったし
イメージにあるようなおどろおどろしい者ではなく
求められる人格は、いわゆるどこでも求められるものとは
なんら変わりないことが違いないことが明らかにされる

それにしても、このようななんの役に立つかわからない本が
ある人の情熱によって発刊され
庶民が手にすることが出来る、こうした現実が
実は本当に文化的で贅沢なことではないだろうか
(もっとも自分は変な本ばかり探す傾向に
 あり過ぎるかもしれないが)
コメント
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