パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

なるほど

2008年11月18日 20時42分19秒 | Weblog
今日ラジオで耳にした言葉

若者は勇気がありすぎる
老人は知恵がありすぎる

何となく納得してしまう
確かに若者は何も知らないとこをいいことに
やってみなければわからないと
無鉄砲なことや無謀なことに踏み出しがちだし
老人は失うものが多すぎたり、経験から失敗を想定して
安全第一でなかなか一歩踏み出せない

これは場所、人種、時代に関係なくありそうなことかもしれない

ジークフリートが恐怖を知らず炎を乗り越えて
ブリュンヒルデの所まで行ったのは
無知の若さのなせる技

パルジファルも純粋な愚か者だからこそ
誘惑からも逃れられた

つまりは若いということは無知である
ことらしい
そして、それがある面、勇気という形になるのだろう

さてこのことを今の国々に置き換えると
アメリカは依然として若者の心情を持ち続け
ある面、無知が故の理想を掲げ
市場に任せるうんぬんの立場を取ろうとする

一方、欧州は人間の限界、醜さを過去の歴史から十分に学んだため
行き過ぎた資本主義や自由主義には疑問を持ち
何らかの規制も必要と考える人も少なくない

どちらが正しいなんてことは決められない
だが心情的に自分もそれなりの年齢でるせいか
無条件に人間の理性が(理想を求める心が)
すべてよい方向に押し進めるなどとは
とても思えない

バランス!
要はこれが大事なのだろうが
人間のすること、なかなか上手くいかない
困ったものだ

コメント
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