パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

手強い子供たち

2008年11月24日 18時47分02秒 | サッカー
やっぱり終わる頃には喉が痛くなった
3週間ぶりの少年サッカー練習(1.2年生担当)
これだけ間が空くと、寂しい気がしていて
時には次ぎはどんな練習をしようかなどと考えたりして
楽しみにしていたが、今日実際に彼らと対面すると
なかなかどうして予想していた通りには行かない

まずは最初の数分間はいいものの
すぐに緊張感が途切れて自分の世界に入ってしまう
次の練習メニューを説明するにも
子供たちは友達同士で話し合ってこちらの話を聞かない
流石に2年生はそんなことはないけれど
問題は1年生、大きな声で
「話し止め!ちゃんと聞いて!コラッ、こっち向いて」
と言ってもあまり怖くないのか、相変わらずの様子

今度は怖い顔をして、敢えて黙りを決めこんんでいたら
割合効果があったようで、2年生がいつもと違うこちらの様子を
察知して1年生や話ばかりしている子供に注意して
いったん静かになった

そんなこんなで1時間はなんとかできたようだけれど
それを少し越えたあたりから
わがままの度合いが強くなった
こちらの予定では、低学年には蹴りにくい
インサイドキックの練習をしようと思ったのだが
こうやってやりなさいと言ったものの
もう彼らの忍耐の限界時間なのか2年生でも蹴るには蹴るものの
思い切って蹴るだけで練習の意図を把握していない

うーーん。これでは上手くならん!
と少しばかり頭にきてしまうが
ねえ、試合やる?と聞いてくるところをみると
そろそろ限界かな?

ということで仕方ない、最上の練習の一つである試合を行うことにした
チーム分けは4チーム
2年生を主体にした活発なチームを2チーム
それにまだまだ1年生というチームを2チーム
活発なチームはほっておいても、それなりにみんな必死にやるので
問題はないのだが、困るのが1年生チーム

試合というのにボールに触るのが面倒と言うか
ゴール近くにいてばかりで攻撃に行かない
そんなことを見越してこちらはゴールが簡単に入らない
カラーコーンに当てると1点と言うルールにしているが
それでも活発にという訳にはならない

なんでかな
ちょっと自信がないから試合に参加したくない?
走り回ると疲れてしまうのでいや?
点を取られるのがいや?
彼らの理由はこんなところ

ここでよく見なければ行けないのが
自信がないから試合に積極的に参加しないというタイプ
こうした子は本当に上手でないというよりは
自分で自分の力を知らずにいて、ただ単に引っ込み思案でいるだけのことが多い
特にこのくらいの学年ではやる気だけで何とかなってしまう
今日も普通の練習では今イチの子が、試合ではやる気になって
1年のチームのMVPくらいの活躍をした
残念なのは本当は能力があるのにそれを発揮しない子
瞬間瞬間はとても格好のいい、スピード感あふれるプレーをするのだが
とても気まぐれで1分とそれが続かない

それでもなるべく自分は
彼ら一人一人の得意とするプレーを見つけようと注意して
それが出たときなどは、「うまい!そう!もう1回今みたいにやってみて」
声をかけることにしている
そんな時、ハッと気づく子もいるようで、そんな表情をした子は急にやる気が出て
3分間くらいは頑張れるようだ

子供たちはたいがいが負けず嫌い
試合でも流れが悪く点を入れられてばかりいるとカッカして
泣きそうになる子供がいる
この負けず嫌いはこちらとっては頼もしい限りだが
ほっておく訳にも行かず
「我慢我慢。1点取れば流れが変わるから、それまでは一生懸命
 プレーしなさい。なにをやっても上手く行かないことはある
 そのときは耐えるしかない。頑張れ」
そして流れが変わって点を取り出すようになると
「ね!本当だろう。流れが変わればちゃんと得点できるだろう」
とフォローしてサッカーにおける流れ、忍耐を実際の経験として
感じさせるようにしているのだが、、、

次の練習時にこれらのことが理解されているかと言えば
また前と同じ!
身に付いた!と思ったら翌週にはすっかり忘れられている
かといってまるっきり忘れられているかと思えば
覚えているようでもある

大人でもそうかもしれないが
子供たちは手強い!
でも今日も満足そうに終わったからいいとするか

頭の中で想像した子供たちはもう少しいい子たちばかりだったが
現実の子供たちは
うーーん、確かに様々な方向性をもった生きている人間たちだ

喉は痛かったけれど
やっぱり楽しかったかな

コメント
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