パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「1Q84」読み終わりました

2009年07月14日 20時21分09秒 | 
これが村上春樹ワールド?
なかなか評価は難しい
一気に読んでしまったところをみると
読ませる技術は確かで、話が面白くなかった、
とは言えない

しかし、残念ながら何か残ったかと言えば
数年後には「1Q84」を読み終わったぞ!
と言えるくらいのことしか言えそうにない

それは自分とこの作家との相性の問題かもしれないし
自分の年齢のなせる所為かもしれない
もっと若かったら素直に感動したかもしれない

でも正直なところエンターテメント的な要素の多いこの小説
このくらいの話なら別の小説(ミステリーやSF)でもありそう
といって純文学に傾くのなら流れ過ぎて少し軽い

そもそも印象というものは、その物語だけに依存するものだけではなくて
その物語の背後にある(行間ににじみ出る)イメージが
大きく左右するものだと思うが
少なくともこの作品では主人公たちの孤独感とか苦悩などは
感じられなかった
(それを思うと「雪」オルハン・パムクでの孤独感はやりきれない)

話は急にそれるが不意にこの本に出てくる「空気さなぎ」
太古から知れずにあったかもしれない人々に大きな影響を与えるものだが
あれっ!昔どっかで読んだような、、、
と不意に浮かんだ  
もしかしてコリン・ウィルソンの「賢者の石」にもそんな話は無かっただろうか
ま、この手の話はある話かもしれない

残念ながらこの作家、自分は次は無いかも
(かといって大勢に影響あるわけでもあるまい)
コメント
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