パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

熊谷直実とは誰だ?

2012年01月16日 21時30分03秒 | Weblog

古今亭志ん生の有名な「火焔太鼓」のCDの中で
骨董品を扱う主人のけったいな品物の中に
熊谷直実の~~があって、それを聴いている人たちが
笑っている場面があるが
「熊谷直実、一体誰だ?」
これが自分の最初の印象

その後、熊谷直実は若すぎる平敦盛を討った為に
無常観に陥り出家して云々の生活となり
能でも「敦盛」と言う演目があるらしいことまでは
なんとなく知ることができた

この熊谷直実、実は祖母が良く口入にした名前と
母が先日何かの機会にこぼした
(母はこの人がどんな人か知らなかったが)

問題というか不思議なのはここのところ
明治生まれの情報もない田舎のおばあさんが
熊谷直実を知っていたと言う事実
一体何で知ったのか?

お能?歌舞伎?歴史教育?
落語を聞いて笑ってる人が多いところを見ると
結構皆知っているものらしい
(今でいう越後の縮緬問屋くらい?)

昔の人達の情報の広がり方、そのスピードは
どうも実感として把握しにくい
そんなはずは!
と少々馬鹿にしている面もあるかもしれないが

だが、どうやって知ったにせよ
こういう人物を知っていることは
精神的に豊かな生活をしていたのではないかと
思ってしまう

歴史に学ぶ
などと大げさなことではなく
もっと自然に、こういう悲しい経験をした人がいた
それを広く、後まで残しておこうとする気持ちは
残念なことだが現代よりも優れているかもしれない

ところで地元新城に戦国時代
宇利城というのがあってここの城主が
熊谷直実の末裔だったそうな

今川氏と同盟を結んでいたが家康の父の清康と
野田城主の菅沼定則に攻め落とされたが
こんな田舎の新城にもこんな歴史があったとは
[ここのところは宮城谷昌光の風は山河から(1)に書かれている]

コメント
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