パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

職業の欄に

2012年01月17日 22時12分48秒 | Weblog

ミスターこと、長嶋茂雄氏はかつて
職業の欄に「長嶋茂雄」と記入したとのこと

それは氏が、大衆が見ている長嶋茂雄の姿
パフォーマンスを実は客観的に理解していて
人々が望む姿を演じている
といった深読みの解釈もあれば
氏らしい勘違いのエピソードのひとつとして
解釈する事もできる

どちらが本当かはわからない
ただ、よく考えてみると職業欄に
自分の名前を書くというのは
案外正しい行為かもしれない

仕事上で社会的な地位が上であったり
明らかに何かをなした人は
迷わず職業欄にその旨を書くことができる
しかし、大半の庶民は特に変わったこと、
偉大なことをできるわけでもないし
またそうしたことを成す機会にも恵まれずに一生を終える

こういう普通の人
そういう人達の職業は、実はその人達の実名なのではないか
自分らしく生きること
そしてその生き方で自分を、家族を守る
それはまさしく職業「自分の名前」ということではないか

本当は誰もが、職業は自分の名前なのかもしれない?

コメント
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