パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

原発事故とSTAP細胞騒動

2014年04月07日 18時53分53秒 | あれこれ考えること
素人にはどちらもわかりにくい原発事故とSTAP細胞

3.11の福島第一原発事故の際
正確な現状把握はほとんどのメディアはできなかった
状況を説明する人物が上手く説明できない事もあったが
受け手となる我々もメディアも肝心な知識がなく
その説明をほとんど理解できなかったからだ

今回のSTAP細胞騒動
原発の時ほどではないが、やはり素人にはわかりにくくて
関心はわかりやすい理研の対応のまずさとか
笹井氏と山中氏のライバル関係だとかに終始しそうな雰囲気だ

STAP細胞の論文のあの切り貼りした電気泳動(?)の写真
つまり改ざんした画像の写真
実はあの論文の中で肝心なのは5つ並んでいたもののうち
右側の2つであったとらしい
それがSTAP細胞に関する画像で、切り貼りされた真ん中の画像は
その右側の写真をより説明しやすくするための見本みたいなもので
善意に解釈すれば軽い気持ちで小保方さんはやっちゃったということ

また早稲田の博士論文からの流用を指摘された画像も
小保方氏が自ら間違いを申し出たとのこと

上記の2つの問題のうち
最初の切り貼り画像の改ざんについては
メディアはもう少し正確な報道をすべきではないのか
つまり、切り貼り画像はSTAP細胞自体には関係のないところらしいということ
今までの報道から判断すると、素人の我々は完全に画像を取り替えているので
悪意があって捏造したと考えがちだが、もしかしたらそうではない可能性も
残っているということ

しかし、小保方さんが圧倒的に不利なのは
実験ノートが2冊しかないということ
これではどんな実験をやっていたのか理解できないし
実験を再現しようにも難しい
確かに、なんでこんなにずさんでやってこられたのかは
素朴に不思議な感じがする

最初、ネイチャーに掲載された論文だから
自らの客観的な検証もなされているものだと思っていたが
それがどうして、信じられないくらいのアバウトさ

今になって細胞が死にかけた時に蛍光を発することがある
などと話が出てきている
ならば、STAP細胞ができたと認識された時、その発光は
死にかけた細胞の断末魔ではないか?
と疑わなかったのだろうか

また仮にSTAP細胞ができたとしても
それは何らかの手違いで実験液の中に
ES細胞が混じっていてそれが変化したとは考えなかったのか

それらを確かめるために厳密な実験ノートが必要なのだが
それがないとなると、、、
残念ながらいろいろ疑われても仕方ない

それにしても、そんなにうまい話が有るわけがない
と分別のある人物が、良い意味での疑いの目でもって
あの論文のチェックをしたなら、
もう少し状況は変わっていたかもしれないだけに
残念な気がしてならない

とにかく発光現象は実在した
だから何かが起こっていたのは事実
それが本当は何だったのか

これで幕引きをしたい理研
しかし、まだまだメディアは追っかけそう
でもメディアの報道ももう少し正確な伝え方をしてほしいものだ


コメント
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