パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

小保方氏反論会見

2014年04月09日 20時00分50秒 | あれこれ考えること
その会場使用料は小保方氏の全額負担だそうだ
2時間で約24万円 延長すればもっと必要となるらしく
その負担だけでも大変なことだ

流石にこれだけ世間が騒いでいる問題だけに
種々雑多なメディアがその会見会場には臨席

全部聞いたり見たりしたわけではないので
断言はできないが、質問の切り口は
てんでバラバラ

STAP細胞はほんとうにあるのか、ないのか
再現できないのは何故か
などといった科学上の問題点を中心に質問する人から
悪意が存在したかどうかの法律上の問題を
確かめようとする人
またこの様なアバウトな論文が発表されるに至るまでに
上司の指導はなかったのか
また理研に対しての今の感情はどうなのか
とか多分メディアの質、特徴を踏まえての質問だろうが
ほんとに様々

で会見で何がわかったかといえば
一番知りたいSTAP細胞の存在は
本人は信じて疑うことのない気持ちでいるということ
当たり前といえば当たり前だが
200回以上再現出来ていて、第三者による作成の例もあるという
しかし、200回言う数字は本人の弁で
そのまま客観的な事実とするのは難しい
また第3者の存在がほんとうにあるのかどうなのか
ここのところも怪しいかもしれない

ところで、200回以上作成に成功したなら
その実験場所にいた人は他にいるはず
その人達は見たのだろうか

当初その可能性が疑われたES細胞の混入は
初めからES細胞自体を扱っていないから混入する可能性はない
との答え

科学は再現性が大前提
存在自体はあらためての再現がないと論文の結論が
正しいとはされないのは仕方ないかもしれない

そういえばフェルマーの最終定理も似たような話だった
フェルマーはその証明を考えついたが
証明全部を書くスペースがなかったので書かなかった
としたが、その証明をするためになんと多くの数学者が
挑戦したことか

そうした科学的な側面とは別の極めて人間的な部分
理研の体質、小保方さんとのコミュニケーションの問題は
メディアの餌食だ

実験ノートが2冊しかないのは調査委員会が引き取ったノートの数で
他にまだ数冊有るという
ただし、それは客観的に誰が見てもわかるという書き方ではなくて
自分のメモ書きっぽい書き方らしい
自分の記憶を辿れば実験のシーンを思い出すことができる
と思うことは想像できるが
多分他人に説明するときには説得力がない

また画像の取り違えはパワポの画像からの
転用だったらしいが、常に更新しているので
確かめずそれを使ってしまったという

これらの話を聞くと小保方さんは几帳面というよりは
大雑把な性格なのかもしれないと思わざるをえない
それを科学者としては未熟と言う言葉で表現することが
できるのかもしれない

それにしても、改めてはやっぱり理研と言う組織は
少し変かもしれないと言う印象を持つのはやむを得ない

早く片をつけたい
面倒は事はこれでおしまいにしたい
そんな姿勢が見て取れる

この会見とその解説をする人の話を聞いたり見たりすると
客観的というものの、その解説者が小保方さん寄りの立場か
そうでないかで話の持って行き方が違ってくる
 
今回は佐村河内氏の時と違って
小保方さんに味方する人も少なくない
確かにSTAP細胞について話す時の小保方さんの顔つきは
迫力があり、一見使命感に燃えているように見えないでもない

ところで、小保方さんにとって不利な事柄
若山さんに渡した細胞が若山さんからもらった細胞から
つくったものではないということについて
きちんと説明できていたのだろうか

質問した人がいたか
どう答えたかは
見ていないのでわからないが

いずれにしても、メディアは退屈しないニュースソースを見つけて
大喜びといったところか



コメント
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