久しぶりに一日で一気に最後のページまで行ったのが
「ジークフリートの剣」深水黎一郎
ジークフリートとはヴァーグナーのニーベルングの指輪の英雄
4夜にわたって繰り広げられる楽劇の3番目に
この英雄の名のタイトルの楽劇がある
ヴァーグナーのライトモチーフの中でも
このジークフリートはとても格好良い
英雄的で力強く、それでいて悲劇的なニュアンスもあって
想像力を喚起する
図書館でこの本を借りたのは、まずは本のタイトルが気に入ったから
ミステリーなのか、恋愛小説なのか、それとも私小説なのか
全然わからなかったが、そんなことはお構いなし
レコードの「神々の黄昏」をかけながら読み始めた
一気に読んだのは読ませる力があったからだが
と言ってもストーリーというよりあちこちに挿入される
音楽、ニーベルングの指輪、歌唱法などのうんちくが興味深かった
懐かしいバイロイトの話、祝祭劇場の様子も
1976年にたまたま偶然見ることができたトリスタンと
パルジファルの記憶が蘇った
この本は一般的にはミステリーの範疇に入るのだろうか
殺人事件があったし、最初から思わせぶりなプロローグがあった
しかし、少しは教養小説的な要素もあったかもしれない
ただこの主人公の男性は聖人君子とか無垢の人間ではないところが
少しリアリティーがあったり現代的な感じを醸し出す
最後の数10ページは一気呵成で話が急展開する
最初の部分と呼応してなかなか統一感のある作品になっている
つまりは、記憶に残るかどうかは分からないが
少なくともある程度は楽しめたのも事実
こうしてこれを書いている間も「指輪」を聴いている
「ジークフリートの剣」深水黎一郎
ジークフリートとはヴァーグナーのニーベルングの指輪の英雄
4夜にわたって繰り広げられる楽劇の3番目に
この英雄の名のタイトルの楽劇がある
ヴァーグナーのライトモチーフの中でも
このジークフリートはとても格好良い
英雄的で力強く、それでいて悲劇的なニュアンスもあって
想像力を喚起する
図書館でこの本を借りたのは、まずは本のタイトルが気に入ったから
ミステリーなのか、恋愛小説なのか、それとも私小説なのか
全然わからなかったが、そんなことはお構いなし
レコードの「神々の黄昏」をかけながら読み始めた
一気に読んだのは読ませる力があったからだが
と言ってもストーリーというよりあちこちに挿入される
音楽、ニーベルングの指輪、歌唱法などのうんちくが興味深かった
懐かしいバイロイトの話、祝祭劇場の様子も
1976年にたまたま偶然見ることができたトリスタンと
パルジファルの記憶が蘇った
この本は一般的にはミステリーの範疇に入るのだろうか
殺人事件があったし、最初から思わせぶりなプロローグがあった
しかし、少しは教養小説的な要素もあったかもしれない
ただこの主人公の男性は聖人君子とか無垢の人間ではないところが
少しリアリティーがあったり現代的な感じを醸し出す
最後の数10ページは一気呵成で話が急展開する
最初の部分と呼応してなかなか統一感のある作品になっている
つまりは、記憶に残るかどうかは分からないが
少なくともある程度は楽しめたのも事実
こうしてこれを書いている間も「指輪」を聴いている