11月7日はティーレマン指揮のウィーンフィル
11月13日はメータ指揮のベルリン・フィルで
ブルックナーの8番の交響曲の演奏会がある
場所は名古屋の芸術劇場コンサートホール
自分に言い訳を見つけて両方のチケットを購入したから
家計簿はこの月は赤字になるだろう
(11月22日は黄櫨染御袍を着用した聖徳太子像を見に
京都太秦の広隆寺までの旅費もあるし)
ところで、最近はコンサートやオペラ前はそのプログラムの予習はしなくなった
予習を兼ねて聴いておく方が普通かもしれないが、それをしないのは
まっさらな状態で聴いたほうが感じることが多そうと思うからだ
できたての音楽を、新鮮な気持ちで偏見なく聴く
そこで不意に感じる印象とかいつまでも残るであろう記憶は
聴き慣れていないほうがより鮮明になるだろう
でも全然予習していないことはない
今は7番の交響曲の第二楽章を聴き比べている
ブルックナーの出世のきっかけになった7番の交響曲は
第2楽章のアダージョがとても魅力的
いきなり音楽に沈潜しそうな音色でスタートする
フルトヴェングラー、カラヤン、ショルティ、ワルター、チェリビダッケの演奏を比較している
この一楽章だけで20分を要する音楽だが、不思議と長く感じない(慣れると)
それには人間的な苦悩とか感情みたいなものは感じない
ただただ音響があるだけだ
そしてこれがとても心地よい
これを聴いてるとブルックナーの語法(やりそうなこと、癖)とかが
なんとなくわかってくる気がする(音楽的な素材がどのように変形されて用いられているかとか)
今まではただ音楽に身を任せていただけ(ブルックナーの聴き方はこれが良い)だが、
作曲技術としての部分も、実はそうだったのか、、といった発見もある
8番は予習はしなくても、両方のコンサートが終わったあとは
余韻を楽しむためとか比較のためにきっと家で復習はするだろう
ところでコンサート当日は、聴く方も如何に集中するかが問題
本番前の気合を入れる方法も考えなくちゃいけないかもしれない
(お腹も満腹は良くなさそう、、、)