「i 新聞記者 ドキュメント」を名古屋のミッドランドシネマで見た
定員は90名 見たところ80%くらいの入
松坂桃李が出演したフィクション仕立ての「新聞記者」よりは
少し多くて、始まる前から熱気があるような感じ
ドキュメンタリーだがメインの人物がこの地方の新聞社「中日新聞」に関係した
東京新聞の記者の望月衣塑子氏ということ
最近話題となっている菅さんの不機嫌そうな顔の原因となっている人物の本物の仕事が
見られるということで興味を持った人が多いのかもしれない
まずこの女性はパワフルだ(何故かいつも重たそうなものを引きずっている)
不意に「余所者、若者、馬鹿者」という言葉を思い出す
何かを変える時、変わる時はこういう人物がいないと駄目だ
近くにこのような人物がいたならば、周りは大変だろうな、、と思いつつ
今、この人物がいなかったならば(メディアは)一体どうなっていただろうか?
と不安を感じたのも事実だ
辺野古の埋め立ての件(赤土のパーセンテージ)、伊藤詩織さんの件、森友学園の件、加計学園の件
こうして並べただけで如何に問題が多いか驚いてしまうが、これらのことを追い
菅さんに迫る様子をメインに映画は進められていく
映画を見て強く印象に残ったのは菅さんの顔
いつもテレビニュースやYoutubeで見ているので珍しくも無いのだが
こうして大画面で見ると、その表情に隠された感情とか人間性が見えるようで
そしてそれは決して好ましいものとは言えず、驚きと不安を覚えてしまった
ジャーナリストは現在は記者クラブなる組織に所属していないと
美味しい(実はみんな同じじゃないかと思うが)ネタはもらえないと信じられているようだ
いつも見るたびに菅さんの勝手に言いきっているだけの説得力のない答弁は怒りを覚えるのだが
そんな答弁を他のメディアは何故許してしまっているのだろう、、
何故、鋭く突っ込むようなことをしないのだろう、、
菅さんだけでなくメディアにも疑問を感じてしまった
「太平洋戦争と新聞」「戦争と新聞」以前読んだこの二冊のことが頭に浮かんだ
そして名古屋に向かう電車の中で開いたマックス・ウェーバーの「職業としての政治」のなかの
ジャーナリストのページを思い出してしまった
映画はほぼ予想したとおりの内容
だが事実は重い
ここまで進んでしまっている中で何ができるのか、、との思いも頭をよぎる
それにこの映画の上映館が少ない、、という現実
確かに面白おかしい内容ではないが(彼女は方向音痴との息抜きの場面もあったが)
できることならもう少し上映館が多いと良いのに!